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メンタルヘルス・マネジメント検定 I種の勉強時間は何時間?合格者の実数と、本番まで5週間の逆算プラン【2026年版】

公開 ・ ナレッジバンドル編集部

メンタルヘルス・マネジメント検定 I種の勉強時間は何時間?合格者の実数と、本番まで5週間の逆算プラン【2026年版】

I種の勉強時間は100時間くらい、という目安をよく見かけます。では、実際に合格した人は何時間勉強していたのでしょうか。

この連載では、note・ブログに公開されている メンタルヘルス・マネジメント検定 I種の受験者33人の体験記 を第1回で読み込み、主催者(大阪商工会議所)の公式情報と突き合わせて、合格に効くやり方を整理しています。連載第3回の今回は、勉強時間 がテーマです。

合格者の実数、短い期間で受かった人の共通点を見たうえで、第41回(2026年11月1日(日))まで約5週間の逆算プランと、来年受ける人向けの長期プランを紹介します。

本番まで約5週間。私たちは資格の問題集アプリ「ナレッジバンドル」を作っていて、I種の選択問題の形式の500問を、スマホで1問ずつ解ける作りにしています。限られた時間のうち、選択の演習は通勤や昼休みに回して、机に向かえる時間を論述の手書きに残せるようにするためです。


合計時間を書いた合格者5人の中央値は「100〜120時間」

2023年以降にI種に合格した人のうち、勉強時間の 合計 を数字で書いている人は5人でした。

  • おざわさん(2024年合格): 約90時間。試験1か月前から、1日3時間
  • たなぼうさん(2024年合格): 100時間。6月に教材を買い、本格的な選択対策は9月から
  • ひぐさん(2024年合格): 約100〜120時間。約5か月
  • しゅりさん(2024年合格): 約150時間。3か月
  • かい*さん(2023年合格): 350時間

5人の真ん中(中央値)は 100〜120時間 です。350時間は突出していて、ほかの4人は90〜150時間に収まっています。2022年に合格した こかさんの144時間を加えても、傾向は変わりません(こかさんは論述対策の note を販売している方です)。

5人という数は多くありません。それでも、「100時間前後」という世間の目安は、実際の合格者の数字とほぼ一致していると言えます。なお、主催者は勉強時間の目安を公表していません。

時間より大事だった「何に使ったか」

数字以上に目を引くのは、時間の 使い道 です。しゅりさんは、次のように振り返っています。

「勉強時間の8割は論述対策だった気がします。」

こかさんも、論述と選択の比はおよそ8対2だったと書いています。2人とも、論述の勉強をしているうちに選択問題も解けるようになったそうです。

I種の合格基準は、合計105点以上、かつ論述25点以上です(大阪商工会議所 試験のご紹介)。論述が25点に届かなければ、選択が満点でも不合格になります。時間の大半を論述に回した合格者がいるのは、この仕組みを考えると自然です。

逆に、論述に時間を回せなかった例もあります。II種を約22時間で合格した ラーさんは、I種は約14時間で受験し、「論述対策まで時間が取れなかったので捨てました。」と書いています(結果の記事は見つかっていません)。


短い期間で受かった人には、共通の「下地」があった

合計時間ではなく、期間だけを書いている合格者もいます。短いほうから並べると、次のとおりです。

  • 2週間: nice_prawn2607さん(産業保健師。2回目の受験。II種・III種に合格済み)
  • 約1か月: mynote_kさん(人事部員。2回目の受験。II種・III種に合格済み)
  • 約1か月・約90時間: おざわさん(キャリアコンサルタント。II種に合格済み)
  • 約2か月: じょにーさん(II種に合格済み)、yy_moguさん(社労士試験の受験生。II種・III種に合格済み)
  • 2か月弱: witty_mango522さん(中小企業の人事部員。I種とII種を同じ日に受けて両方合格)

並べてみると、短い期間で受かった人は、次のどれかに当てはまっています。

  • II種の知識がある(II種の範囲とI種の範囲は重なる部分が多い、という声が複数あります)
  • 産業保健師として働いている
  • 人事労務の実務をしている
  • 2回目の受験で、1回目の勉強が残っている

つまり、「2週間で受かった」「1か月で受かった」は、ゼロからの2週間・1か月ではありません。はじめてこの分野を学ぶ人が同じ期間で受かるとは限らない、と読むのが正確です。

短期で落ちた例、同じ期間で受かった例

短期間で不合格になった例もあります。rakentaa_0729さんは2024年、準備期間2か月で受験し、論述は10点でした。nice_prawn2607さんも、1回目(2024年)は2週間の勉強で不合格です。

ただし nice_prawn2607さんは、2回目(2025年)も同じ2週間で合格しています。1回目の原因について本人は「記述対策が甘かった」と書き、答案が「設問に答えていない」「キーワードが不足している」ものだったと分析しています。期間の長さより、論述の練習の中身が差になった という例です。


本番まで約5週間。逆算プラン

ここからは、第41回(2026年11月1日)を申し込んでいる人向けです。この記事が公開される9月26日(土)から本番の前日までは36日。ちょうど5週間ほどです。

1日3時間前後を確保できれば、合計は約100時間で、合格者の中央値にほぼ届きます。たとえば平日2時間・土日5時間なら、36日で約105時間です。

下の図は、合格者の体験記と論述の練習を試験2週間前に始めて慌てた、という複数の反省をもとに、本記事で組んだプランです。公式の目安ではありません。

第1週(9/26〜10/2): 論述の過去問を先に見て、問題演習で範囲をひと回りする

最初にやるのは、論述の過去問を見ること です。解けなくてかまいません。どんな聞かれ方をするのか、1問に何字くらい書くのかを先に知っておくと、このあと勉強するときに「ここは書けるようにしておく所だ」と気づけます。おざわさんは、論述の過去問に取りかかったのが試験2週間前だったことを反省し、こう書いています。

「まずは逃げずに過去問を見よ!」

そのうえで、選択問題の演習で出題範囲をひと回りします。正解の理由と各選択肢の正誤まで書かれた解説があれば、本を別に通読しなくても、解きながら範囲の理解まで進められます。おざわさんは過去の論述に、あるテーマについて「●個ポイントを挙げてください」と求める型が多いと気づき、テキストの番号付きの箇所や表を書いて覚えました。1周目から、番号付きの列挙・手順・図 が出てきたら書き留めておくと、あとの暗記が楽になります。

教材を選ぶときの基準は、第6版の内容に対応しているか(版の新しさ)、選択肢ごとの解説があるか、スキマ時間でも回せるか、の3つです。これまでの試験問題は第5版以前の時期に出題されたものなので、過去問だけでは第6版で加わった範囲をカバーできない点に注意してください。教材の選び方は第4回でくわしく扱います。

第2週(10/3〜10/9): 選択の過去問を1周し、暗記を始める

過去問の選択問題を1周します。章ごとの正答率を記録しておくと、弱い章がすぐわかります。こかさんは章ごとの点数をスプレッドシートに記録し、苦手な章を重点的に学習しました。

同時に、書き留めた列挙項目や図表を、カードや問題帳にして毎日回し始めます。ここから先は、勉強時間の7〜8割を論述の側に回す つもりで進めます。列挙項目の暗記は、選択問題の得点にもそのまま効きます。

第3〜4週(10/10〜10/23): 論述を手で書く

論述は、頭で分かっていても手で書けるとは限りません。keen_chimp586さんは、「何分で何文字」という本番形式の練習をしていなかったことを後悔し、最後の問題は半分ほど空欄になったと書いています(keen_chimp586)。

  • 論述の過去問を、時間を計って手書き で解く(試験で使えるのは鉛筆・シャープペンと消しゴムなので、同じ筆記具で)
  • 設問を読んだら、先にキーワードを書き出してから文章にする
  • 過去問は第5版以前の時期の出題なので、第6版で新しく取り上げられたテーマ(第6版の改訂内容として紹介されているのは、各種ハラスメント、小規模事業場のストレスチェック制度、災害時のメンタルヘルスなど)は、自分で予想設問を作って 書いてみる

たなぼうさんは、論述対策をまず模範解答の書き写しから始めました(「とりあえず写経。」、たなぼう)。書き方の型がまだない人は、この入り方も参考になります。書き方の型そのものは、第6回で扱います。

第4週からは、選択の過去問の2〜3周目も並行します。全問を解き直すのではなく、間違えた問題と迷った問題だけ に絞ると、時間を論述に残せます。

この「間違えた問題だけ」の解き直しは、机に向かわなくてもできる作業です。私たちのアプリでも、「間違えた問題だけ」に絞って出題でき、忘れかけた問題は忘却曲線にそって自動で出し直されます。選択の復習を通勤や昼休みに回せば、机の時間を論述の手書きにまるごと使えます。

第5週(10/24〜10/31): 本番形式で通し、総復習する

10月24日(土)か25日(日)に、一度 本番と同じ時間割で通して 解いておきます。本番の集合は選択が13:30、論述が16:00で、選択2時間・論述1時間です(2026年度 受験案内PDF)。選択問題のあとに頭がどれくらい疲れているか、論述の1時間がどれくらい短いかを、一度体で知っておくのが目的です。

最後の数日は、列挙項目と図表の総復習にあてます。新しい教材を増やすより、書き留めたところを何も見ずに言える・描ける状態にするほうが、本番で使えます。

時間が足りない人の優先順位

1日1時間しか取れない人は、5週間で35時間ほどです。この場合は全部を追わず、次の順番で優先します。

  1. 論述の過去問を見て、出題の形を知る(最初の1日でできる)
  2. 列挙項目と図表を覚える(論述と選択の両方に効く、いちばん効率のよい作業)
  3. 論述を最低2〜3本、時間を計って手で書く(本番で初めて書くのがいちばん危ない)
  4. 選択の過去問を最低1周し、間違えた問題を解き直す

4番目を最後にしたのは、論述より大事でないからではありません。選択を軽く見て落ちた人もいます。rakentaa_0729さんは2025年、論述28点で基準を超えたのに選択が11点足りず、「選択問題に対して「おごり」があったんだと思います。」と振り返っています(rakentaa_0729)。論述が25点ぎりぎりなら、選択は80点が必要です。選択の過去問は、少なくとも1周は必ず回す と考えてください。

逆に、今からは削ってよいものもあります。受講期間が何か月もある講座は、5週間のプランには期間が合いません。新しい対策本を買い足して読み込む時間もありません。5週間のプランでは、教材を増やすより、いま解いている問題を解説まで含めて回し切ることを優先してください。


来年(2027年11月)に受ける人の長期プラン

I種は年1回、11月の公開試験だけです。第41回の申込は9月17日に締め切られたので、今から受ける人の次の機会は2027年11月の回になります。日程と申込期間はまだ発表されていません。公式FAQでは、次年度の日程は3月下旬から4月以降に案内するとされています(大阪商工会議所 よくあるご質問)。

1年あるなら、急ぐ必要はありません。体験記から見えることをもとにすると、次の組み立てが無理のない形です。

  • まずII種の知識を固める: 短期合格者の多くはII種の知識を持っていました。II種は年2回あり、第42回(2027年3月21日)はII種・III種の回です。申込は2027年1月22日〜2月4日です(大阪商工会議所 受験要項)。ただし、いきなりI種を受けて合格した人もいて、II種は必須ではありません
  • 夏までに選択の問題演習で全範囲をひと回り: 章ごとの正答率を記録し、弱い章を早めに見つけておく
  • 論述は早めに、週1本から: 本番の4週間前に始めるのでは余裕がありません。3か月前から週1本、直前の1か月は週2〜3本を手で書くくらいの配分が、試験2週間前に論述を始めて慌てた人たちの反省を踏まえた形です
  • 選択はスキマ時間、論述は机で: 平日の通勤や昼休みは選択問題の演習と復習にあて、週末のまとまった時間を論述の手書きに使う。ナレッジバンドルでは解説の用語をタップすると専用の用語辞書が開くので、知らない用語もその場で確かめられます

精神科医で産業医の井上智介さんは、半年以上前から始めることを勧めています(井上智介)。時間が取れる1年なら、合格者の中央値の100〜120時間を、無理なく論述に厚く配分できます。


まとめ:100時間を「論述に厚く」使う

  • 合計時間を書いた2023年以降の合格者5人は 90〜350時間、中央値は 100〜120時間
  • 論述に勉強時間の 約8割 を使った合格者がいる。論述25点の足切りがある以上、配分は論述に厚く
  • 2週間〜1か月の短期合格は、II種の知識・産業保健師・人事の実務・2回目の受験 のどれかがある人に偏っている
  • 本番まで5週間なら、1日3時間前後で約100時間。論述の過去問を最初に見て、第2週以降は論述に7〜8割
  • 時間が足りない人は、過去問を見る → 列挙項目と図表 → 手書きで論述 → 選択の過去問1周 の順で。ただし選択を捨てない

次回の第4回では、I種の教材の選び方を取り上げます。解説の質・問題数・版の新しさ・スキマ時間で回せるか・復習の仕組みといった基準を、今年度ならではの注意点と一緒に整理します。


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※この記事は2026年9月24日時点の公開情報をもとにしています。試験の制度や日程は変わることがあるので、受験前に必ず大阪商工会議所の公式サイトで確認してください。勉強時間や学習プランは合格体験記をもとに本記事で整理したもので、主催者が示した目安ではありません。体験記の引用は各記事の原文から行い、リンク先に出典を明記しています。

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