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GX検定のコラム第9回 / 全10回

GX検定ベーシック当日の受け方と70%に届く解き方

公開 ・ ナレッジバンドル編集部

GX検定ベーシック当日の受け方と70%に届く解き方

GX検定ベーシック 攻略シリーズの第9回です。この連載は、第1回で2025年以降に公開されたGX検定の体験記26人分を読み込み、公式の発表と突き合わせながら進めています。

前回までで、6つの章の中身はひととおり見てきました。今回は試験当日の話です。GX検定ベーシックは会場に行かず、自分のパソコンで受けるIBT方式です。ここで意外とつまずくのが、知識ではなく 受験環境 のほうです。2026年6月の体験記で90点での合格を報告した つみたろ さんは、こう書いています。

「試験内容より受験環境の方が不安」

今回は、公式の「受験環境について」「よくある質問」のページと体験記をもとに、前日までの準備 → 当日の部屋 → 試験中の禁止事項 → 60分50問の解き方 → 結果の出方 の順に整理します。

60分で50問なので、1問に使えるのは平均72秒です。私たちは資格の問題集アプリ「ナレッジバンドル」を作っていて、アプリに本番形式のテストを入れ、合格率と弱点カテゴリをグラフで確かめられるようにしているのも、この72秒の感覚と「70%に届いているか」を、試験の前に一度つかんでおけるようにするためです。


自宅IBTの前提:会場はなく、自分の部屋が試験会場になる

最初に、試験の形をおさらいしておきます(GX検定 ベーシック)。

  • 試験時間は 60分、多肢選択式で 50問程度(2024年までの体験記には「45分」とあるものがあるので注意)
  • 受験期間(約2週間)の中で、好きなタイミングに自宅や会社などで受ける。テストセンターでは受けられない
  • 合格基準は「得点率70%を基準としていますが、受験状況により前後します」
  • 受験には運営会社の「SkillCheck AI」というシステムを使う。各回の開始日の1週間前に、受験方法の案内がメールで届く(よくある質問)

運営は株式会社Beyont(旧スキルアップNeXt)です。試験中はWebカメラとマイクで常時録画・録音され、試験が終わったあとも録画が確認されます。会場の試験官がいない代わりに、カメラが試験官の役をしている、と考えるとわかりやすいでしょう。


前日までにやっておくこと

1. ネットワークチェックとPCの条件

公式は、受験者全員に事前の ネットワークチェック を求めています。いつでも実施できるので、申し込んだら早めに一度やっておきましょう(受験環境について)。

PCの条件は、Windows 11 か macOS 14 Sonoma 以降、メモリ8GB以上、最新の Microsoft Edge か Chrome です。タブレットでは受けられません。試験はポップアップウィンドウで開くので、ポップアップブロックは解除しておきます。回線は下り12Mbps・上り5Mbpsが目安で、スマートフォンのテザリングのような不安定な接続は避けるよう書かれています。

2. 会社のPCで受ける人は要注意

公式は 個人所有のPCでの受験を推奨 しており、会社から貸与されたPCはセキュリティ対策の関係で通信がうまくいかないおそれがある、としています。2026年8月下旬に受けて正答率84%だった 上田晃穂 さん(記事にはAmazonアソシエイトのリンクと有料パートあり)も、会社のVPN接続では受験できない場合がある、と注意を書いています。

3. 本人確認書類とスマートフォン

本人確認書類は、マイナンバーカード・運転免許証・在留カードのいずれかです。スマートフォンは身分証の登録にだけ使い、試験中は使えません。

4. ノートPCがおすすめな理由

受験前に、PCを持ち上げて部屋の周りを撮影する手順があります。そのため公式はノートPCを推奨しています。デスクトップPCなら外付けカメラなどの工夫が必要です。体験記でも、部屋の中・机の上・机の下を撮影して提出した(こまつ さん)、360°カメラで写した(eumoru さん)と書かれています。


当日の部屋と机の準備

他の人が映らない「個室」を用意する

事前の撮影から試験の終了まで、カメラに他の人が映り込まない個室 が必要です。他の人が映った場合は不正行為とみなされ失格になります。公園やカフェなどの公共スペースでは受けられません。家族と暮らしている人は、受験する時間帯を家族に伝えておくと安心です。自宅以外では、職場の会議室で受けたという体験記もあります(Chiary さん)。

机の上はPC・A4白紙1枚・筆記用具だけ

机に置けるのは、PC・A4の白紙1枚・筆記用具だけです。ベーシックは電卓が使えません(電卓を持ち込めるのはアドバンストとスペシャリストだけ)。携帯電話やPCの電卓アプリも使えません。飲み物も手元に置けないので、水分補給とトイレは開始前に済ませておきます。

前述のつみたろさんは、部屋の物を別の部屋へ移し、クローゼットの服まで隠したそうです。公式も、カンニングを疑われる掲示物がない状態にすること、会社の機密情報などが映り込まないようにすることを求めています。つみたろさんは 開始30分前には準備を終えておく ことをすすめていました。

PCの通知をすべてオフにする

見落としやすいのが、PCの通知です。公式は「受験前にパソコンの通知設定をすべて「オフ」にしてください」と書いています。デスクトップ通知にカーソルが触れただけで、画面離脱の扱い になるからです。つみたろさんも、通知が出ないよう不要なアプリを閉じたと書いています。外部モニターの接続も認められていません。

カメラの映り方は自分で確認する

公式は、カメラに本人が映っていない場合は撮影不備として受験結果が無効になるとしたうえで、「撮影不備はシステム上エラーとして検知されないため」、受験前に自分で映像を確認するよう求めています。画面が真っ暗になっていないか、上半身がしっかり映っているかを見てから始めましょう。照明をつけ、電源ケーブルもつないでおきます。バーチャル背景などのカメラのフィルターも使えません。


試験中にしてはいけないこと

自宅でも「調べながら」は禁止

自宅受験なので、つい、わからなければ調べればいいと考えがちです。しかし公式FAQは「WEBで検索したり、手元の書籍などで調べながら受験する行為は禁止です」と明記しています。オープンブックではありません。不正が見つかった場合は不合格で、受験料の返金も再受験の機会もありません(検定受験規約)。

離席とスマホ

公式FAQには、試験を一度始めると「如何なる理由であっても離席はできません」とあります。スマホを操作する様子が見えた場合も、内容に関係なく不正とみなされ失格です。

カーソル10秒ルール

GX検定ならではのルールが、マウスカーソルの扱いです。カーソルが試験画面の枠の外に出ると警告のポップアップが表示され、10秒以内に「試験に戻る」を押さないと、システムが試験を強制終了します。 公式は、この場合「復帰や再受験は一切できません」と書いています。

対策はシンプルで、次の3つです。

  • 試験画面を開いたら、カーソルは画面の中央付近に置いておく
  • 時刻を見ようとしてタスクバーやメニューバーにカーソルを動かさない
  • 警告が出たら、慌てずにすぐ「試験に戻る」を押す

ほかにも、イヤホン・ヘッドホン・帽子は着けられません。どれも「知らなかった」では済まないルールなので、図のチェックリストで前日に確認しておくと安心です。


60分50問で70%に届かせる解き方

時間は足りる。だからこそ見直しに使う

60分で50問なので、1問あたり平均72秒です。体験記を読むと、時間が足りなかったという声は見当たりません。上田晃穂さんは60分に50問なので時間も見直しの余裕も十分だったと書き、つみたろさんも時間にはかなり余裕があり、見直しも十分できたと振り返っています。

目安としては、1周目を40分(1問約48秒)で全問に答え、残り15分で迷った問題を見直し、最後の5分で答え忘れがないかを確かめる 配分がおすすめです。迷った問題の番号を、机に置けるA4の白紙にメモしておくと、見直しのときに探す手間が省けます。

合格基準は得点率70%なので、50問なら35問前後の正解が目安になります。ただし「受験状況により前後」するので、ぎりぎりを狙わず、余裕を持って超えたいところです。実際、2026年8月に受けたeumoruさんは 70点ちょうど で合格しており、ほぼ境目でした。

「最も不適切なもの」を読み違えない

公式サイトに載っているベーシックの例題は5問で、そのうち3問が「最も不適切なものを1つ選べ」、2問が「最も適切なものを1つ選べ」という形です(シラバス・例題)。「不適切」と「適切」が混ざるので、問いの末尾を先に見て、どちらを選ぶ問題かを確かめてから選択肢を読む 習慣をつけましょう。2024年の受験記でも、不適切なものを選ぶ問いに引っかかりそうになった、という感想がありました(ぽかぽか資格道)。

選び方は、選択肢1つずつに○か×を付けていく方法が確実です。「不適切なもの」を選ぶ問題なら×が1つ、「適切なもの」を選ぶ問題なら○が1つになるはずです。○×が2つ以上に割れたら、どちらかの判定が間違っているので読み直します。

自作の例題で練習してみる

GX検定の過去問は公開されていないので、以下は この記事のための自作の例題 です。

日本の温室効果ガスの削減目標について述べた内容として、最も不適切なものを1つ選べ。

  1. 2030年度に、2013年度比で46%削減することを目指している
  2. 2035年度に、2013年度比で60%削減することを目指している
  3. 2040年度に、2013年度比で73%削減することを目指している
  4. 削減目標の基準の年度は、1990年度である

正解は4です。日本の目標の基準は 2013年度 で、2025年2月18日の閣議決定で2035年度60%・2040年度73%の目標が加わりました(環境省 地球温暖化対策計画)。1〜3は数字も年度も正しいので○、4だけが×、という形です。数字の問題は、古い教材の数字(2030年度46%だけ、など)で覚えていると迷いやすくなります。

用語の意味がわかれば、選択肢は外せる

体験記では、練習に使った問題と近いものが多かったという声(こまつさん)と、同じ問題は出なかったという声の両方があります。建築設備の設計者の 秋翔設計 さん(記事にはAmazonアソシエイトのリンクあり)は、90点以上で合格したうえで、「全く同じ問題は1問も出題されなかった」と書いています。eumoruさんも、丸暗記より用語の意味を理解して選択肢を外す問題が多かったと振り返っています。

当日できるのは、知っている用語の意味から、明らかに違う選択肢を1つずつ外していくことです。逆に言えば、用語の意味があいまいなまま当日を迎えると、選択肢を外せません。ここは当日の工夫ではどうにもならないので、残りの日数で問題演習を重ねておく必要があります。前述の上田晃穂さんは、無料の問題サイトだけを2周(1周目は全問、2周目は間違えた問題だけ)して、正答率84%で合格しています。本を買いそろえなくても、問題演習だけで70%の線は越えられるということです。

演習では、正解を当てるだけでなく、ほかの選択肢がなぜ違うかまで確かめておくと、本番の○×付けがそのまま速くなります。私たちのアプリでも、全問の解説に各選択肢の正誤を書いていて、あいまいな用語はタップして専用の用語辞書で確かめられます。冒頭で書いた本番形式のテストで合格率と弱点のカテゴリをグラフで見れば、「70%に届いているか」「どの章が足りないか」を試験前に確かめられます。


結果の出方:その場で点数、合否は約2週間後のメール

体験記によると、解き終わるとその場で得点が表示されます。上田晃穂さんは受験直後の表示で正答率84%を確認し、正式な合否は後日メールで届いたと書いています。

公式の合否通知は、試験最終日の2週間後を目安に、申込時のメールアドレスへ届きます。2026年第4回なら、合否発表は 12月10日(木) の予定です(開催スケジュール)。その場の点数が70%を少し超えていても、合格基準は回によって前後するので、正式な通知を待ちましょう。合格すると合格証とロゴデータが受け取れます(郵送はありません)。


次の試験は11月11日から。申込は10月28日まで

次の2026年第4回は、受験期間が11月11日(水)12:00〜11月25日(水)17:00、個人の申込締切が10月28日(水)12:00 です(開催スケジュール)。受験期間の最終日はシステムトラブルがあったときに余裕がないので、日程に幅を持たせて早めの日に受けるのがおすすめです。


まとめ:当日の失敗は「準備」でほぼ防げる

  • 前日までに ネットワークチェック・PCの条件・本人確認書類 を確認。会社のPCやVPNは避ける
  • 部屋は 他の人が映らない個室。机には PC・A4白紙1枚・筆記用具 だけ。ベーシックは電卓不可
  • PCの通知をすべてオフ、カメラの映りは自分で確認
  • 試験中は 調べない・離席しない・スマホに触らない。カーソルは画面の外に出さない(10秒で強制終了)
  • 60分50問は時間に余裕がある。1周目40分 → 見直し15分 → 最終確認5分
  • 「最も不適切」「最も適切」を 先に確かめ、選択肢ごとに○× を付ける

次回はいよいよ最終回です。苦戦した人・不合格だった人の原因と、直前1週間・前日・当日のチェックリスト、そしてアドバンストやeco検定など次に受ける資格をまとめ、連載をふり返ります。


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※この記事は2026-09-26時点の公開情報をもとにしています。受験環境のルールや日程は変わることがあるので、受験前に必ずGX検定の公式サイトで最新の案内を確認してください。体験記の引用は各記事の原文から行い、リンク先に出典を明記しています。

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