ナレッジバンドル
GX検定のコラム第4回 / 全10回

GX検定ベーシックの教材は5つの基準で選ぶ

公開 ・ ナレッジバンドル編集部

GX検定ベーシックの教材は5つの基準で選ぶ

連載「GX検定 攻略シリーズ」の第4回です。この連載では、第1回で2025年以降に公開されたGX検定の体験記26人分を読み込み、公式の発表と突き合わせて対策を整理しています。

今回のテーマは 教材選び です。GX検定ベーシックは、教材を選ぶときに気をつけたい点がほかの資格と少し違います。

  • 主催者は 過去問を公開していません。公式FAQに「過去問題の公開の予定はありません。」とあります(よくある質問)
  • 出題範囲のシラバスは 2025年8月の回から大きく改定 され、GX2040ビジョンや第7次エネルギー基本計画、排出量取引制度などが加わりました
  • 体験記を読むと、合否を分けたのは「どの教材を使ったか」より 「教材をどう使ったか」 でした

この記事では、書名や商品名の比較はしません。その代わりに、過去問がない試験で教材を選ぶときの 5つの基準 と、問題演習だけで理解まで進める進め方 を、体験記の実例と一緒に整理します。

先に立場を書いておくと、私たちは資格の問題集アプリ「ナレッジバンドル」を作っているチームです。過去問がない試験で何を解けばよいかは、GX検定の500問を作るときに私たちも考えたことなので、後半では5つの基準に照らして、アプリの作りも具体的に書きます。

※引用した体験記のうち、上田晃穂さん(有料パートあり)・こまつさん・秋翔設計の記事には、筆者のアフィリエイトリンクが含まれています。


合格者と苦戦した人を分けたのは「教材の使い方」

体験記26人が使っていた教材は、本(テキスト)、eラーニングの講座、問題アプリ、無料の問題サイト、生成AIと、人によってさまざまでした。ところが、合格した人と苦戦した人を並べてみると、差が出ていたのは教材の種類ではありませんでした。

合格した人に多かった使い方

  • 問題だけで仕上げた: 上田晃穂 さんは、本も講座も使わず、無料の問題サイト(約500問)を1周目は全問、2周目は間違えた問題だけ解いて、正答率84%でした。本人は「私はこの無料教材だけを2周」と書いています
  • 問題を8〜9割取れるまで繰り返した: 90点で合格した つみたろ さんは、最初は無料の問題アプリをスキマ時間にひたすら回し、問題集やアプリで8〜9割取れる状態まで反復しています
  • 問題を解く時間を多めに取った: 知識ゼロから84点を取った こまつ さんは、約30時間のうち19時間を問題演習と復習にあて、「アプリを2周しておいて本当に良かったです。」と振り返っています

苦戦した人に多かった使い方

体験談サイトに載った30代男性の投稿(資格講座のリアル体験談)は、1回目で届かなかった理由を率直に書いています。講座の動画を繰り返し見て「理解できているつもりになっていました。」、そして「実際に問題を解く練習が不足していました。」。2回目は模擬問題の時間を増やし、正解以外の選択肢も確認するやり方に変えて、3か月後の回で合格しました。

秋翔設計 の筆者も、講座については「オンライン講座は眠たくさせるツールの一つであり」と書き、問題を解くほうが集中できたとしています。

つまり、読む・見るだけで終わる教材の使い方では足りず、問題を解いて、間違いを直すところまでが勉強 です。教材はこの流れを回しやすいかどうかで選ぶ、というのがこの記事の考え方です。


過去問がないと、何が困るのか

過去問が公開される試験なら、「過去問を何年分か解く」という定番の勉強法が使えます。GX検定ベーシックでは、それができません。公式サイトにある例題は5問だけです(シラバス・例題)。

しかも、体験記を読む限り、手元の問題がそのまま本番に出ることは期待できません。秋翔設計の筆者は、本番の形式は手元の問題とほぼ同じだったものの、「全く同じ問題は1問も出題されなかった」と書いています。2026年8月に70点で合格した eumoru さんも、手元の問題どおりには出ず、丸暗記より用語の意味を理解して選択肢を外す問題が多かったと振り返っています。

公式の例題は、どれも「最も不適切なものを1つ選べ」か「最も適切なものを1つ選べ」という形です。この形は、正解の選択肢だけでなく、ほかの選択肢がなぜ誤りなのか を説明できないと安定して解けません。問題を解いたら、次の3つを確かめる習慣をつけましょう。

  • 正解の理由を、自分の言葉で言えるか
  • 誤りの選択肢の、どこが誤りか(数値・年・主体・用語の取り違え)を言えるか
  • その用語が、シラバスのどの章のキーワードか分かっているか

過去問がないぶん、答えを覚えるのではなく、理由を説明できる状態 を教材でつくる必要があります。ここから、そのための基準を見ていきます。


教材を選ぶ5つの基準

1. 解説の質:選択肢ごとの正誤まで書いてあるか

一番大事なのは解説です。正解の番号と一言の説明だけでは、「最も不適切なもの」を選ぶ問題に対応できません。正解の理由に加えて、ほかの選択肢がそれぞれなぜ正しい(誤り)のか まで書いてあるかを確かめましょう。先ほどの30代男性が2回目で変えたのも、まさに正解以外の選択肢まで確認するやり方でした。

解説の中に知らない用語が出てきたとき、すぐに意味を確かめられるかも大切です。GX検定は IPCC・SSP・GWP・TCFD・ISSB・SSBJ・SBT・DACCS など、略語や似た名前の制度が大量に出てきます。70点ちょうどで合格した eumoru さんも、94点を取った やつづか えり さんも、略語や似た用語の区別を難しかった点に挙げていました。

2. 問題数:8〜9割取れるまで回せる量があるか

合格者に一番多かった型は、問題を8〜9割取れるまで繰り返すことでした。1回解いて終わりではなく、2周・3周と回して、間違いが減っていくのを確かめる使い方です。過去問が使えない以上、この演習量は教材の問題数で確保するしかありません。

問題数が少ないと、2周目以降は答えの位置を覚えてしまい、「理由まで説明できるか」の確認になりにくくなります。シラバスの6章をまんべんなく、ある程度の数の問題でカバーしているかを見ておきましょう。

3. 情報の新しさ:現行シラバスと最新の数値に合っているか

GX検定は、変わったことが続いている試験です。

  • 試験時間は 60分(2024年までの記事は45分と書いていることが多い)
  • 現行シラバスは 2025年8月の回から。GX2040ビジョン、第7次エネルギー基本計画、排出量取引制度、米国の気候変動対策と日本への影響などが加わった
  • 覚える数値も新しくなっている。たとえば日本の削減目標は2030年度46%だけでなく 2035年度60%・2040年度73%(2013年度比)まで、メタンの地球温暖化係数(GWP)は 28(古い資料では25)、排出量取引は 2026年度から一定規模以上の事業者に義務化

教材を選ぶときは、作られた時期と、どのシラバスに合わせているかを確認しましょう。提供元や対応シラバスがはっきりしない教材で覚えた数値や制度名は、環境省・経済産業省の資料で裏を取るのが安全です。秋翔設計の筆者は、ある問題アプリにあった具体的な数値を問う問題は、本番ではほぼ出なかったとも書いています。

4. スキマ時間で回せるか

第3回で見たとおり、合格者の勉強時間は中央値で20時間ほどで、平日1日30分〜1時間を3〜4週間続けた人が多くいました。仕事と両立する人がほとんどなので、机に向かえない時間にも進められるか は大事な基準です。

秋翔設計の筆者は主に通勤電車で勉強し、Equinox さんも、通勤時にアプリをやった程度で特別に時間は取らなかったと書いています。つみたろさんも、最初はスキマ時間に問題アプリを回すところから始めていました。1問ずつ区切りよく解けて、途中でやめても続きから再開できる形の教材が向いています。

5. 復習の仕組み:間違えた問題に戻れるか

苦戦した人の型には、「わかったつもり」のほかに 範囲を絞りすぎる ものがありました。eumoru さんは時間が取れず第1章と第2章を中心に勉強し、70点で合格したものの「やはり全範囲を勉強するのが大事だと思う。」と書いています。3週間で82点を取った ゼロから学ぶLCA さんも、分野別の正答率で世界の動向が42%にとどまり、「国内外動向がひどい!」と振り返っていました。

こうした偏りは、自分では気づきにくいものです。間違えた問題だけを解き直せるか、分野ごとの弱さが数字で見えるか を、教材選びの基準に入れておきましょう。

5つの基準を満たす例

冒頭で書いた私たちのアプリ「ナレッジバンドル」を、この5つに当てはめるとこうなります。GX検定のオリジナル問題500問に全問解説(正解の理由と各選択肢の正誤)が付いていて、解説の用語はタップすると専用の用語辞書が開きます。忘却曲線にもとづいて復習問題が自動で出題され、「間違えた問題だけ」「未回答だけ」「ランダム」と出題を絞り込めるので、2周目以降の復習にも向いています。本番形式のテストでは、いまの合格率と弱点カテゴリをグラフで確認できます。


問題演習だけで、理解まで進める

「問題を解くのは、テキストを読み終えてから」と考える人は多いのですが、GX検定ベーシックの体験記を読むと、最初から問題を解いて、解説で覚えていく 進め方で合格した人がいます。先に紹介した上田さんは、無料の問題サイトだけを2周して正答率84%でした。ひうな さんも、問題アプリで誤答がなくなるまで演習を繰り返し、約1週間の準備で86点を取っています(記事にアフィリエイトリンクあり)。

ここで効いてくるのが、基準1の 解説の質 です。解説に正解の理由と各選択肢の正誤が書いてあれば、1問解くごとに「なぜそれが正しいのか」「どこが誤りなのか」を読むことになり、問題を解きながらインプットも進みます。別に本を用意して通読しなくても、理解まで進められるわけです。

1問ごとの進め方

  1. まず解いてみる。最初の1周目は正解できなくてかまいません。どんな問われ方をするのかを知るのが目的です
  2. 解説を読む。正解の理由だけでなく、ほかの選択肢がなぜ誤りかまで読みます
  3. 知らない用語をその場で確かめる。略語や似た制度名は、あとで調べようとするとそのままになりがちです
  4. 間違えた問題だけを解き直す。2周目以降は、間違えた問題を中心に、正解の理由を説明できるまで繰り返します
  5. 本番形式で通しで解いて、弱い分野を確かめる。正答率が8〜9割に届いているか、世界の動向や日本の政策など苦手な分野に偏りがないかを見ます

私たちのアプリでも、この流れをスキマ時間に回せるようにしています。解説の用語をタップすると専用の用語辞書が開き、それでも引っかかるときは、その問題をそのまま AI に質問したり、Google 検索したりできます。机に向かう時間が取れない日でも、通勤や昼休みの数分で2〜3問ずつ進められます。

知識ゼロの人と、業務知識がある人

  • 知識ゼロから: 1周目は解説を読むための周と割り切り、用語を1つずつ確かめながら全範囲を回す → 2〜3周目で自力で解けるかを確かめる → 間違えた問題だけを解き直す
  • 業務知識がある: 最初から本番形式で解いて、弱い分野を先に見つける → 仕事から遠い章(世界の動向・日本政府の動向など)の問題を重点的に回す

どちらの場合も、第3回で見たとおり合格者の勉強時間は中央値で20時間ほどです。こまつさんのように、その 半分以上を問題演習と復習にあてる のが目安になります。


お金をかけずに使える一次情報

問題演習とは別に、数値や制度の最新の状態を確かめるための無料の一次情報もあります。

生成AIは「かみくだき」に使い、数値は裏を取る

体験記26人のうち、生成AIを使った人は5人いました。ゼロから学ぶLCA さんは試験範囲の四択問題を生成AIに作らせ、数値や制度名は公式資料で確認していました。eumoru さんは、分からない用語を ChatGPT に分かりやすく解説させています。生成AIは古い数値を答えることもあるので、出てきた数値や制度名は、必ず一次情報で確かめる のが前提です。

なお、試験中に検索や書籍で調べることは禁止されています。生成AIを使うのは、あくまで勉強中だけです。


申込は10月28日(水)12:00まで

教材を決めたら、受ける回も決めておきましょう。次回の2026年第4回は、受験期間が 11月11日(水)12:00〜11月25日(水)17:00、個人の申込締切は 10月28日(水)12:00 です(開催スケジュール)。締切は夕方ではなく正午で、決済後のキャンセル・返金はできません。受験期間の中で受けられる日を先に決めてから申し込むと、勉強の計画も立てやすくなります。


まとめ:過去問がないから、「理由まで」解ける教材を

  • GX検定ベーシックは 過去問が公開されない。手元の問題がそのまま出るとは考えず、選択肢ごとの正誤を説明できる状態をめざす
  • 合否を分けたのは教材の種類より 使い方。読む・見るだけで終わらせず、問題を解いて間違いを直すまでを1セットに
  • 教材を選ぶ5つの基準は 解説の質・問題数・情報の新しさ・スキマ時間で回せるか・復習の仕組み
  • 解説と用語の確認がそろっていれば、最初から問題を解いて、解説で覚えていく 進め方で理解まで進める。半分以上は問題演習と復習に
  • 数値や制度名は、環境省・経済産業省などの一次情報で裏を取る

次回の第5回からは分野別の対策に入ります。まずは第1章・第2章の「気候変動の科学(IPCC・GWP)」と「カーボンプライシング・TCFD/ISSB/SBT」の要点を、覚える数値と一緒に整理します。


GX検定の500問をアプリで解くなら「ナレッジバンドル」

資格対策アプリ「ナレッジバンドル」には、GX検定のオリジナル問題500問がすべて入っています。スキマ時間に1問ずつ解いて、間違えた問題だけを繰り返せます。

  • 全問に解説つき。解説の用語はタップでGX検定専用の用語辞書が開き、関連用語もたどれる
  • 解説を読んでも引っかかったら、その問題をそのままAIに質問。Google検索もワンタップ
  • 忘却曲線で復習を自動出題。「間違えた問題だけ」「未回答だけ」「ランダム」など出題の絞り込みも自由
  • 本番形式テストで、いまの合格率と弱点カテゴリをグラフで確認
  • 広告なし。全教材は無料体験できます

GX検定のほか、100以上の資格・検定(レビュー中含む)が1つのアプリで使い放題です。アプリ内の教材追加画面で「GX検定」と検索してください。


※この記事は2026-09-26時点の公開情報をもとにしています。教材の版・価格や試験の制度・日程は変わることがあるので、購入・受験の前に必ずGX検定の公式サイトと出版社のページで確認してください。体験記の引用は各記事の原文から行い、リンク先に出典を明記しています。

GX検定の対策を、今日からアプリ 1 本で。

GX検定だけなら、iPhone の単体アプリ「GX検定 試験対策 過去問500」が ¥600 の買い切り。サブスクは不要です。ほかの資格も学ぶなら、全教材が使い放題のナレッジバンドルを無料で試せます。

買い切り ¥600無料で試す