ナレッジバンドル
G検定のコラム第4回 / 全10回

G検定の教材は5つの基準で選ぶ

公開 ・ ナレッジバンドル編集部

G検定の教材は5つの基準で選ぶ

「G検定 攻略シリーズ」第4回です。この連載では、第1回で紹介したとおり、G検定の受験記44件と不合格体験記8件、合わせて52件を読み込み、JDLA(日本ディープラーニング協会)の公式発表と突き合わせて、合格に効くやり方を整理しています。

今回のテーマは 教材選び です。G検定の教材は、書籍・模試・スマホアプリと選択肢が多いうえに、2024年11月にシラバスが変わったため、同じ書名でも版によって中身が違う という落とし穴があります。書名を並べて比べても、半年後には版が変わってしまいます。そこで今回は、特定の本の比較ではなく、どの教材にも当てはめられる「選び方の基準」 と、教材を増やさず1つで仕上げる進め方 を、受験記の声とあわせて整理します。

なお、書いている私たちは、資格の問題集アプリ「ナレッジバンドル」を作っている側です。G検定の500問を作るときにも同じ基準で考えてきたので、記事の後半では、基準に当てはめた例として自分たちのアプリの作りも紹介します。


まず知っておきたい:G検定の教材で「版」が大事な理由

G検定は、2024年11月の試験(G2024#6)から「Gシラバス2024」に切り替わりました。JDLAの説明では、基盤モデルや言語モデルなどの生成AI関連の技術を新たに追加し、法律・倫理についても実装時の重要ポイントを明確にしています(JDLA)。現在のシラバスPDFは第1.4版(2026年5月11日)で、2026年の試験もGシラバス2024のまま実施されています(JDLA G検定とは)。

つまり、2024年11月より前に作られた教材には、生成AIや新しい法律・倫理の範囲が足りない可能性がある ということです。実際、受験記には古い教材で苦労した声がいくつもありました。

  • 2026年3月の会場試験を受けた meel_tech さんは、振り返りで「使ったテキストは旧シラバス対応でした。」と書き、「現行シラバスに対応したテキストを買った方がよかったかも」とも述べています。
  • 2024年9月に受験した ASMのきもち の筆者は、移動中に読んでいた本が「初版が4年前と少し古く」、模試で本に載っていない内容が出てきたと振り返っています。
  • 書籍だけでなくアプリも同じです。2026年第2回に合格した たかなし さんは、直前に買ったアプリについて「アプリによってはシラバスが古いものもあり」、テキストにも問題集にも載っていない用語が出てきて混乱したと書いています。

もうひとつ、G検定には 公式の過去問集がありません。JDLAが公開している問題は例題20問だけです(JDLA 例題)。そのため、演習に使う問題はどの教材でもオリジナル問題になり、教材の出来と版の新しさが、そのまま演習の質につながります。


教材選びの5つの基準

受験記で合格者が口にしていたことと、苦戦した人の反省を並べると、教材に求めたいことは次の5つにまとまります。

1. 解説の質:正解の理由と、各選択肢の正誤まで書いてあるか

第1回で紹介したとおり、落ちる人に共通していたことのひとつが 問題集の丸暗記 です。G検定の本番は、問題集と同じ問題がそのまま出るわけではなく、表現を変えて問われます。2026年第2回に合格した akai. さんは、600問の模試講座だけで合格しましたが、本番で講座とまったく同じ問題はおそらく5〜7問程度だったと振り返っています。

問題を覚えるのではなく、「なぜこれが正解で、なぜほかは違うのか」を説明できる状態 を作るには、解説が正解の理由だけで終わらず、ほかの選択肢の正誤まで触れている教材が向いています。4択のうち3つの誤りの選択肢にも、それぞれ別の用語や論点が入っているからです。解説の中の知らない用語をその場で調べられるかどうかも、地味ですが効いてきます。解説がここまで書いてあり、用語もその場で引ければ、理解のために別の本を用意しなくても先に進めます。

2. 問題数:本番145問を何回分こなせるか

2026年の試験は、オンラインで100分・145問程度です。1問あたり約41秒で、知識があっても「問題に慣れていない」だけで時間が足りなくなります。2026年5月に会場試験で合格した study.jz5.jp の筆者は「G検定は過去問が20問しか公開されておらず」と書き、だからこそ問題集とアプリで問題数を補ったと振り返っています。

公開の例題20問だけでは本番1回分にも届きません。本番の数回分 に触れられる量があると、出題の幅と問われ方に慣れやすくなります。ただし数だけを追うと、次の「版」と「復習」がおろそかになります。

3. 版の新しさ:Gシラバス2024に対応しているか

前述のとおり、2024年11月より前の教材は、生成AIや法律・倫理の新しい範囲が足りない可能性があります。書籍なら「第◯版」と発行日、アプリなら対応シラバスの表記と最終更新日を見ます。確認のしかたは、この記事の後半のチェックリストにまとめました。

4. スキマ時間で回せるか

第3回で見たとおり、合格者の勉強時間は41〜60時間の帯が真ん中です。仕事や家事と両立しながらこの時間を作るには、机に向かう時間だけでは足りない人が多いはずです。

育児中に10日間で合格した akkTYO さんは、アプリについて「アプリなしでの合格は想像できないくらい、お世話になりました。」と書いています。2026年5月の会場試験に合格した たてけん さんも、アプリについて「スキマ時間にサクサク問題を解けるので、定着度が全然違います。」と評価しています。通勤の10分、昼休みの15分で1問ずつ解ける形になっているかどうかは、続けられるかどうかに直結します。

5. 復習の仕組みがあるか

study.jz5.jp の筆者は、勉強のやり方を「とりあえず問題に触れて、できなかったところに印を付けて、最後に印を集中的につぶす」とまとめています。合格者に共通するのは、全部を何周もするのではなく、間違えた問題に絞って解き直す やり方です。逆に、同じ問題集を回しすぎて答えの位置で覚えてしまう(過学習)と、本番で表現が変わったときに対応できません。

紙の問題集でも、間違えた問題に印を付けて解き直せば同じことはできます。ただ、どの問題をいつ解き直すかを自分で管理するのは意外と手間がかかります。そこを教材の側が引き受けてくれると、その分の時間を問題を解くことに回せます。

たとえば私たちのアプリ ナレッジバンドルでは、G検定のオリジナル問題500問の全問に、正解の理由と各選択肢の正誤の解説があります。忘却曲線にもとづいて復習の問題を自動で出してくれるほか、「間違えた問題だけ」「未回答だけ」に絞って解き直せるので、5つの基準のうち「解説」「問題数」「スキマ時間」「復習」をまとめて満たせます。


問題演習だけで仕上げた合格者たち

第1回で紹介したとおり、合格者の型は インプットを早めに切り上げて、問題演習中心に進める ことでした。受験記を読むと、本を読み込むより先に問題から入り、演習だけで仕上げた人が何人もいます。

  • 2026年第2回に正答率平均8割で合格した そとでよ さんは、問題集1冊と無料の模試だけで、15〜20時間で合格しました。
  • 前述の akai. さんも、模試講座の問題演習だけで合格しています。
  • study.jz5.jp の筆者は、前述の「印を付けて、最後に印を集中的につぶす」やり方で、15〜20時間の勉強で会場試験に合格しました。
  • akkTYOさんは、育児中の10日間で、アプリの模試を2周し、分からない所は生成AIに解説させて仕上げました(生成AIの使い方は第7回でくわしく扱います)。

反対に、本の読み込みに時間を取られたという反省もあります。2026年第5回の受験記を書いた かずさん は、テキストを読むのに時間をかけすぎてしまったと振り返り、たかなしさんも、テキストは最初はさらっと読めば大丈夫だと書いています。

G検定の本番は、知識を「読んで知っている」かではなく、41秒で「選べる」かが問われる試験です。解説のしっかりした問題を解きながら理解する ほうが、本番の形に近い練習になります。


1つの教材で完結させる進め方

教材を1つに絞るなら、5つの基準をまとめて満たすものを選び、その中で次の流れを回します。

  1. 分野ごとに1周解く。 知らない問題も「解説を読む前提」で解きます。最初から正解できなくてかまいません。
  2. 解説と用語辞書で理解する。 正解の理由と、ほかの選択肢がなぜ違うのかを読み、分からない用語はその場で確認します。
  3. 間違えた問題だけ解き直す。 全問を何周もするより、間違えた問題を忘れたころにもう一度解くほうが、短い時間で定着します。
  4. 本番形式で弱点を測る。 時間を計って通しで解き、弱い分野を洗い出して、そこを重点的に解き直します。
  5. 直前は、間違いと未回答をゼロにする。 新しい教材に手を広げず、同じ教材の中で仕上げます。教材を増やすほど、1つ1つの復習が薄くなります。

ナレッジバンドルでは、この流れをアプリ1つで回せます。解説に出てくる用語をタップするとG検定専用の用語辞書が開き、それでも引っかかる問題はそのままAIに質問したり、Google検索したりできます。本番形式のテストでは、いまの合格率と弱点のカテゴリがグラフで出るので、「法律・倫理が弱いから、そこの間違えた問題だけを解き直す」といった回し方ができます。

なお、エンジニアの人でも法律・倫理は後回しにしがちです。どの進め方でも、この分野だけは早めに1周しておきましょう(法律・倫理の対策は第8回で扱います)。本番形式の模試の使い方と時間配分は、次回の第5回で扱います。


買う前・入れる前のチェックリスト

最後に、教材を選ぶ前に確認したい項目をまとめます。

  1. 書名の「第◯版」と発行日を見る。 発行日が2024年11月より前なら、シラバス2024に対応しているかを必ず確かめます(改訂の告知に合わせて先に出た本もあります)。
  2. 新しい版が出ていないかを見る。 書籍のページの関連商品の欄に、新しい版が並んでいることがあります。
  3. 「シラバス2024」「G2024#6〜」などの対応表記を探す。 「最新シラバス対応」とだけ書かれている場合は、いつ出たかと合わせて判断します。
  4. 中古本・フリマ・会社の研修資料は特に注意する。 受験記には、会社の古い対策資料や、数年前の初版の本で苦労した例がありました。
  5. アプリや模試も、対応シラバスと最終更新日を確かめる。
  6. 解説のサンプルを1問読んでみる。 正解の理由だけか、各選択肢の正誤まで書いてあるかで、丸暗記になりにくいかどうかが分かります。
  7. 1つで完結できるかを見る。 解説・用語を調べる手段・復習の仕組み・本番形式の練習が、その教材の中でそろっているかを確かめます。

まとめ:教材は「新しい版を、1つに絞って、問題中心で」

  • G検定は2024年11月から Gシラバス2024。それより前の教材は新しい範囲が足りない可能性がある
  • 公式の過去問集は無く、公開されているのは例題20問だけ。演習の質は 教材の出来と版 で決まる
  • 選ぶ基準は 解説の質・問題数・版の新しさ・スキマ時間・復習の仕組み の5つ
  • 合格者の型は 問題演習中心。問題集や模試だけで仕上げた合格者もいる
  • 5つの基準を満たす教材を 1つに絞り、解く → 解説で理解 → 間違えた問題だけ解き直す、を回す

次回の第5回は、「1問41秒の戦い方」です。本番100分の時間配分と、「即答 → マーク → 見直し」の具体的なやり方を、受験記の実例とあわせて見ていきます。


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  • 全問に解説つき。解説の用語はタップでG検定専用の用語辞書が開き、関連用語もたどれる
  • 解説を読んでも引っかかったら、その問題をそのままAIに質問。Google検索もワンタップ
  • 忘却曲線で復習を自動出題。「間違えた問題だけ」「未回答だけ」「ランダム」など出題の絞り込みも自由
  • 本番形式テストで、いまの合格率と弱点カテゴリをグラフで確認
  • 広告なし。全教材は無料体験できます

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※この記事は2026年9月24日時点の公開情報をもとにしています。試験の制度や日程、教材の版は変わることがあるので、受験前に必ずJDLA公式サイトと各出版社のページで確認してください。体験記の引用は各記事の原文から行い、リンク先に出典を明記しています。

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