G検定の合格・不合格体験記52件を全部読んでわかった「受かる人」と「落ちる人」の違い【2026年版】

G検定の合格率は、2026年に入ってからも77〜83%で推移しています。数字だけを見ると「8割受かる、やさしい試験」です。
ところが、実際に受けた人の体験記を読むと、印象はまったく違います。
- 「G検定、思ってたより普通にちゃんと勉強しないと無理」(いちばのよしくん)
- 「この資格で一番難しいのは時間配分だと思います。」(うめか)
- 「残り1分まで解いてましたので、本当に時間が足りないです・・・」(heiyoshilog)
この連載では、note・Qiita・Zenn・個人ブログ・企業ブログに公開されている G検定の受験記44件と不合格体験記8件、合わせて52件 を読み込み、JDLA(日本ディープラーニング協会)の公式発表と突き合わせて、合格に効くやり方だけを10回に分けて整理します。
最初に書き手のことを少しだけ。私たちは資格の問題集アプリ「ナレッジバンドル」を作っていて、G検定の500問を作る前に、この52件を読みました。いちばん多かった失敗は、知識が足りないことより 時間切れ でした。2026年からはオンライン試験が100分で145問程度、1問あたり約41秒です。アプリに本番形式のテストを入れたのは、この41秒の感覚を試験の前に一度つかんでおいてほしいからです。
第1回の今回は、全体像として 「受かる人」と「落ちる人」を分けたポイント をまとめます。
まず押さえたい、2026年のG検定の姿
体験記を読む前に、試験そのものが最近大きく変わっていることを押さえておく必要があります。古い体験記のコツをそのまま使うと、ずれるからです。
- 問題数と時間: 2026年第1回から、オンライン試験は 100分・145問程度、会場試験は 120分・145問程度。2024年までは120分で約200問、2025年は120分で約160問でした(JDLA)。
- 1問あたりの時間: オンラインなら 100分÷145問 = 約41秒。会場なら約50秒です。
- シラバス: 2024年11月の試験(G2024#6)から「Gシラバス2024」に変わり、基盤モデル・LLMなどの生成AI関連の技術が追加されました(JDLA)。
- 合格点: 公式FAQで「合格ラインおよび得点については開示しておりません」と明記されています(JDLA FAQ)。
合格率は高いものの、同じ回で比べると 会場試験の合格率はオンラインより毎回はっきり低い ことも、公式の数字から読み取れます。

2026年第5回(9月)は、オンラインが79.93%、会場が62.56%でした(JDLA 2026年第5回 開催結果)。会場のほうが20分長いのに合格率は17ポイント低い。理由をJDLAは説明していませんが、会場では私物をすべてロッカーに預けるため、自分の頭に入っている知識だけで解くことになります。「オンラインなら調べながら解ける」という前提に頼ると危ない、というのが最初の教訓です。
受かる人に共通していた5つのこと
1. インプットを早めに切り上げ、問題演習に移っている
合格者の多くは、読む時間を短く切り上げ、早い段階で問題演習に移って、「解いて、間違えたところを潰す」サイクルを回しています。
2026年5月に会場試験で合格した study.jz5.jp の筆者は、勉強時間15〜20時間ほどで合格しました。方針は「とりあえず問題に触れて、できなかったところに印を付けて、最後に印を集中的につぶす」。テキストを完璧に読み込んでから問題に入るのではなく、問題から入って弱点を見つける 順番です。
2025年に非IT業界から10日間で合格した akkTYO さんも、勉強の中心は対策アプリの模試を2周することで、わからないところは ChatGPT に解説させていました。効いたこととして挙げているのは、片手で学べるアプリとスキマ時間の活用です。
逆に、2026年第5回の受験記を書いた かずさん は、テキストを読むのに時間をかけすぎて問題集をあまりこなせなかったことを、失敗として振り返っています。
問題演習の比重を上げるには、机に向かえない時間も使えます。私たちのアプリでも、全問の解説で正解の理由と各選択肢の正誤を確かめられ、解説の用語はタップすると専用の用語辞書が開くので、本を別に用意しなくても理解まで進められます。「間違えた問題だけ」に絞って解き直すこともできます。「印を付けて、最後に印を集中的につぶす」という流れを、通勤中や昼休みにも回せます。
2. 「即答 → マーク → 最後に見直し」の3段構えで解いている
1問41秒では、1問ずつじっくり考えていると必ず時間が足りなくなります。合格者の解き方は、ほぼ次の形に揃っていました。
- すぐ分かる問題はその場で答える
- 迷った問題にも仮の答えを入れ、★チェックを付けて先へ進む
- 全問に答えたあと、残り時間でチェックした問題だけ見直す
試験画面には★チェックと「すべての問題を確認する」一覧があり、時間切れになってもそれまでの解答で採点されます(JDLA 操作マニュアル)。空欄を残さないこと がこの試験の鉄則です。
3. 時間配分を事前に決め、模試で練習している
「時間配分」は、体験記でいちばん多く出てくる言葉です。合格者は、模試の段階から1問あたりの秒数や「何分で何問」という目安を決めて練習しています。
前述のうめかさんは、本番で前半をのんびり解いてしまい、「後半は1問15秒くらいのペースで解いておりました」と振り返っています。合格はしたものの、時間配分を事前に準備しておけばよかった、という反省です。
4. 生成AIを「家庭教師」として使っている
2025年以降の合格記で急に増えたのが、ChatGPT・Gemini・Claudeなどを勉強に使う方法です。52件のうち15件ほどで言及がありました。
- 分からない解説を、かみくだいて説明させる
- 覚えた用語で予想問題を作らせる
- テキストを要約させて暗記カードにする
まなてぃの旅日記 の筆者は、この使い方を「AIにAIを教えてもらう」と表現しています。ただし、試験中に問題文を生成AIに入力する行為は、利用規約の禁止事項(問題の漏えい・送信)に触れるおそれがあります(JDLA 利用規約 第8条)。生成AIを使うのは勉強中だけにしましょう。
5. 迷う前に申し込んで、締切を作っている
合格者に意外と多いのが、「まず申し込んだ」ことを勝因に挙げる人です。2024年11月の試験に実質10日で合格した アマネコ さんは、記事の冒頭でこう書いています。
「迷っているなら迷う時間がもったいない。申し込もう」
試験日が決まると、逆算して毎日の勉強量が決まります。先延ばしにしていた期間を後悔として挙げる人も複数いました。

落ちる人・苦戦した人に共通していた5つのこと
1. 時間切れ
不合格の原因でも、合格者の「危なかった」でも、いちばん多いのが時間切れです。残り10分で約40問を「テキトーに回答」した例もあります(G検定対策ブログ)。この筆者は1回目に不合格となり、再受験で合格したあと、G検定は「知識量の試験」というより「戦略の試験」だと振り返っています。
2. カンペと検索に頼りすぎる
オンライン試験では「調べながら解けばいい」と考えがちですが、体験記を読むと、検索に時間を取られて後半が崩れるパターンが目立ちます。検索1回に2〜3分かかり、最後の30問が時間切れになった例もありました。カンペ(自作の用語集)について多かった声は、作る過程で覚えられたことが一番の効果で、本番ではほとんど見なかった というものです。
3. 法律・倫理を後回しにする
新シラバスで追加・明確化された法律・倫理・ガバナンスの分野は、問題文と選択肢が長く、読むのに時間がかかるという声が複数ありました。「法律や社会課題への応用に関する対策が不十分だったことが反省点です」と書いている合格者もいます(Avinton)。一方で、法務経験のある人や文系の人が、この分野を得点源にした例もあります。後回しにせず、最初から計画に入れておくべき分野です。
4. 問題集の丸暗記
公式の過去問集は無く、公開されている例題は20問だけです(JDLA 例題)。市販の問題集はすべてオリジナル問題なので、同じ問題集を回しすぎて答えを覚えてしまうと、本番で表現が変わった問題に対応できません。複数の不合格体験記が「暗記ではなく理解が必要だった」と書いています。
問題集を回すときは、正解の選択肢を覚えるのではなく、ほかの選択肢がなぜ違うのかまで言えるか を確かめましょう。出題の順番を入れ替えて解くと、「この位置の問題の答えはこれ」という覚え方も防げます。
5. 準備期間が短すぎる・古い教材を使う
2025年5月に正答率63%で不合格になった もり さんは、「思い立って急いで受験した」と振り返っています。また、シラバス改訂前の版の問題集や参考書を使って、新しい範囲の対策が直前に慌ただしくなった例もありました。教材は、Gシラバス2024に対応した版かどうかを必ず確認 しましょう。
合格者の勉強時間は「41〜60時間」が真ん中
勉強時間をはっきり書いている合格者21人の分布は、次のとおりです。

21人の真ん中(中央値)は 41〜60時間の帯 にありました。JDLAの合格者アンケートでも「30〜50時間」が25.3%で最も多く、ほぼ同じ傾向です(JDLA G検定の学習方法)。
ただし、時間の長さだけで合否は決まりません。15〜20時間で合格した人がいる一方で、100〜120時間勉強しても不合格だった体験記もあります。差を生んでいたのは、ここまでに挙げた 「問題演習の比重」「時間配分の練習」「法律・倫理の扱い」 でした。
まとめ:G検定は「知識」と同じくらい「戦い方」の試験
52件の体験記から見えたことを、ひと言でまとめます。
- 知識は 問題演習中心 で、解説を読みながら身につける
- 本番は 1問約41秒。「即答 → マーク → 見直し」で全問に答える
- 検索とカンペは 「最後の保険」。頼り切ると時間が足りない
- 法律・倫理は 最初から計画に入れる
- 教材は Gシラバス2024対応の版 を選ぶ
次回の2026年第6回は、オンライン試験が 11月6日(金)・7日(土)、申込期間は 10月29日(木)23:59まで です(JDLA)。この回は会場試験がありません。
連載の第2回では、「2026年のG検定は何が変わったのか」を、公式の合格率データと一緒にくわしく見ていきます。
G検定の500問をアプリで解くなら「ナレッジバンドル」

資格対策アプリ「ナレッジバンドル」には、G検定のオリジナル問題500問がすべて入っています。スキマ時間に1問ずつ解いて、間違えた問題だけを繰り返せます。
- 全問に解説つき。解説の用語はタップでG検定専用の用語辞書が開き、関連用語もたどれる
- 解説を読んでも引っかかったら、その問題をそのままAIに質問。Google検索もワンタップ
- 忘却曲線で復習を自動出題。「間違えた問題だけ」「未回答だけ」「ランダム」など出題の絞り込みも自由
- 本番形式テストで、いまの合格率と弱点カテゴリをグラフで確認
- 広告なし。全教材は無料体験できます
G検定のほか、100以上の資格・検定(レビュー中含む)が1つのアプリで使い放題です。アプリ内の教材追加画面で「G検定」と検索してください。
※この記事は2026年9月24日時点の公開情報をもとにしています。試験の制度や日程は変わることがあるので、受験前に必ずJDLA公式サイトで確認してください。体験記の引用は各記事の原文から行い、リンク先に出典を明記しています。