G検定の2026年の変更点まとめ:100分145問・合格率の推移・会場試験・受験料と割引【2026年版】

この連載は、G検定の受験記44件と不合格体験記8件、合わせて52件を読み込み、JDLA(日本ディープラーニング協会)の公式発表と突き合わせて合格に効くやり方を整理する全10回のシリーズです。第2回の今回は、2026年のG検定がそれまでと何が違うのか を、公式の数字だけで確認していきます。
第1回で「古い体験記のコツをそのまま使うと、ずれる」と書きました。その理由がこの回の中身です。G検定はこの2年ほどで、問題数・試験時間・受験方式・受験者の数が立て続けに変わっています。数年前の合格記に書かれた「1問何秒」「何問くらい調べられた」といった話は、今の試験にはそのまま当てはまりません。
私たちは資格の問題集アプリ「ナレッジバンドル」を作っていて、G検定の500問には本番形式のテストも入れています。変更点のなかでも、1問にかけられる時間が約41秒まで縮んだことは、練習のしかたそのものを変えるからです。
問題数と試験時間は3段階で変わった
まず、試験の形式がどう変わってきたかを並べます。

- 2024年第5回まで: 120分で200問程度。1問あたり約36秒でした。
- 2024年第6回(2024年11月)〜2025年: シラバスが「Gシラバス2024」に改訂され、問題数が160問程度に減りました。試験時間は120分のままなので、1問あたり約45秒に増えています(JDLA)。
- 2026年第1回〜: オンライン試験は 100分・145問程度 に変わりました。会場試験は 120分・145問程度 です(JDLA、JDLA)。
1問あたりの時間で見ると、2026年のオンライン試験は約41秒で、2025年の約45秒より短くなっています。問題数は減ったのに、1問にかけられる時間はむしろ減った、というのが2026年の変化のポイントです。
会場試験(G検定 Onsite)は2025年10月16〜18日に初めて行われ、このときは120分・160問でした(JDLA)。2026年からは会場も145問程度になり、オンラインと同じ問題数で20分長い、という形になっています。
なお、JDLA公式サイトの「G検定とは」のページには、2026年9月24日時点でも一部に「試験時間120分・160問程度」という古い記載が残っています。同じページ上部の実施概要や、FAQ、日程発表のニュースでは「オンライン100分・会場120分・145問程度」なので、こちらが現行の値です。ネットで情報を集めるときは、どの時期の形式の話なのかを必ず確かめてください。
合格率の推移:2025年後半から上がっている
次に、合格率です。JDLAは2026年第5回の開催結果で、直近3年分の回ごとの数字を表で公開しています(JDLA 2026年第5回 開催結果)。オンライン試験と会場試験は色を分けています。

この表から読み取れることを、事実と解釈に分けて書きます。
事実として言えること
- オンライン試験の合格率は、2024年〜2025年第2回までは 68〜75% の範囲でした。
- 2025年第3回以降は 76〜85% の範囲に上がっています。最も高いのは2026年第3回の85.02%です。
- 100分・145問に変わった最初の回(2026年第1回)の合格率は78.77%で、前の回(2025年第6回、77.34%)と比べて下がってはいません。
- 会場試験は、すべての回でオンラインより低い合格率です。
解釈するときの注意
合格率が上がった理由を、JDLAは説明していません。「試験がやさしくなった」とも「受験者のレベルが上がった」とも、公式の数字だけでは言えません。合格点も公式FAQで「合格ラインおよび得点については開示しておりません」とされていて(JDLA FAQ)、ネットでよく見る「7割で合格」は非公式の目安にすぎません。
また、2026年の受験記を読むと、「思ったより難しかった」という声が多数派です。合格率が8割前後だからといって、準備なしで受かる試験だと考えるのは危険です。合格率は「きちんと準備した人が多く受けている結果」と読むのが自然だと思います。
受験者は3年で約4.5倍に
同じ表で、受験者数も大きく伸びています。2024年第1回は3,291名でしたが、2026年第5回はオンラインと会場の合計で 14,908名 でした。2026年第5回の時点で、累計の受験者数は234,669名、累計の合格者数は168,037名です(JDLA)。
2026年第5回の合格者は20代が34.32%、30代が27.31%、40代が22.08%で、職種では情報システム・システム企画が23.60%で最も多い一方、営業・販売も15.99%います。エンジニアだけの試験ではなくなっていることがわかります。
会場試験の合格率は、なぜオンラインより低いのか
2026年に同じ回で両方が行われた3回を並べると、差ははっきりしています。
- 2026年第2回(3月): オンライン78.83%、会場64.83%(差14.00ポイント)
- 2026年第3回(5月): オンライン85.02%、会場70.29%(差14.73ポイント)
- 2026年第5回(9月): オンライン79.93%、会場62.56%(差17.37ポイント)
初回の2025年10月の会場試験も65.10%で、翌月の2025年第6回(オンライン、77.34%)より低い数字でした。
会場のほうが20分長いのに、合格率は14〜17ポイント低い。この理由について、JDLAは公式には何も説明していません。ここから先は、公開されている事実をもとにした考察で、断定はできないことをお断りしておきます。
考えられる理由1:会場では何も参照できない
会場試験では手荷物をすべてロッカーに預け、電卓も持ち込めず画面上の電卓を使います。筆記用具とメモ用紙は会場で配られ、終了後に回収されます(JDLA FAQ、CBT-Solutions)。つまり、自分の頭に入っている知識だけで解く試験 です。
オンライン試験について、JDLAが「資料を見てよい」と書いた公式文書は見つかりません。それでも、オンラインで受けた人の体験記には、手元の資料や検索に頼った話が出てきます。この差が合格率の差につながっている可能性はあります。ただし、検索やカンペに頼る危うさは第1回で見たとおりで、これについては連載の後半でくわしく扱います。
考えられる理由2:受ける人の顔ぶれが違う
会場の受験者は、2026年第5回で2,540名と、オンライン(12,368名)の5分の1ほどです。会場を選ぶ人とオンラインを選ぶ人が同じような層だとは限りません。たとえば、2026年5月の会場試験で合格した kooohei さんは、時間を確保するために会場受験を選んだと書いています。「時間が足りなくなりそうだ」と感じている人が会場を選びやすいのだとすれば、それ自体が合格率に影響しているのかもしれません。ここは推測で、データでは確かめられません。
考えられる理由3:慣れない環境で解く
自宅と違い、会場ではテストセンターの端末を使い、支給されたメモ用紙で計算します。受験者の報告では、支給のメモ用紙は1枚だったそうです(Qiita)。数理・統計の計算問題も画面上の電卓で解くことになり、ふだんの模試と感覚が違うことは考えられます。
どの理由がどれだけ効いているかはわかりません。ただ、会場を選ぶなら「調べずに解き切れる」状態まで仕上げておく ことが必要なのは、ルールから確実に言えます。
その状態にあるかどうかは、模試を何も見ずに、時間を測って解いてみるとわかります。間違えた問題は日をおいてもう一度解き、正解の理由を自分の言葉で言えるかまで確かめておくと、「見たことはあるのに思い出せない」問題を減らせます。
次回と2027年の日程
2026年第6回(次回)
- 試験日: 11月6日(金)16:00〜17:40、11月7日(土)13:00〜14:40(どちらか一方だけ受験)
- 申込期間(個人): 9月11日(金)13:00〜10月29日(木)23:59。団体申込は10月22日まで
- 会場試験はありません(オンラインのみ)
出典: JDLA
2027年の日程
2026年9月11日に、2027年の日程が発表されました(JDLA)。オンラインは年6回、会場は年3回です。
- 第1回: オンライン1月16日(土)/会場1月15〜17日。申込は2026年11月13日〜2027年1月8日
- 第2回: オンライン3月5日(金)・6日(土)/会場なし
- 第3回: オンライン5月8日(土)/会場5月7〜9日
- 第4回: オンライン7月2日(金)・3日(土)/会場なし
- 第5回: オンライン9月4日(土)/会場9月3〜5日
- 第6回: オンライン11月5日(金)・6日(土)/会場なし
2027年も「オンライン100分・会場120分・145問程度」で、受験料も据え置きです。会場試験の時期は、2026年の3・5・9月から、2027年は 1・5・9月 に変わります。会場で受けたい人の次の機会は、2027年1月15〜17日になります。会場試験の申込は、受験日の3日前の23:59までです。
受験料と割引:割引はオンラインの個人申込だけ
受験料は、オンライン・会場とも 一般13,200円、学生5,500円(税込) です(JDLA)。
オンライン試験の個人申込には、次の2つの割引があります。
- 再受験割引: 前回の受験日から2年以内なら半額(一般6,600円、学生2,750円)。合否通知のメールに書かれたクーポンコードを使います
- AI For Everyone 修了割引: Coursera の講座「AI For Everyone」の修了者は30%引き(一般9,240円、学生3,850円)。修了証の日付から2年以内が対象です
注意点が3つあります。
- 割引は 会場試験には使えません。会場試験は割引制度がありません
- 団体経由の申込では再受験割引は使えません
- 2つのクーポンは併用できません
また、オンライン試験用の受験チケットは会場試験には使えません。申込の方法も別で、オンラインは「受験チケットを買ってから試験回を予約する」方式、会場は CBT-Solutions のサイトで会場と日時を選ぶ方式です。

オンラインと会場、どちらを選ぶか
ここまでの事実を、選ぶときの判断材料として整理します。
オンラインが向いている人
- 受験料を抑えたい人。再受験割引やAI For Everyone 割引が使えるのはオンラインだけです
- 2026年中に受けたい人。次の2026年第6回は会場試験がありません
- 自宅に、100分間じゃまの入らない環境を用意できる人
オンラインで気をつけたいのは環境です。試験は一時停止ができず、100分経つと自動で終わります(JDLA FAQ)。体験記には、Mac の Safari で問題文が表示されず、何度も再読み込みして時間を失った例(akai.)や、受験中に家族が帰宅して焦った例(アマネコ)がありました。ブラウザの動作確認と、家族への声かけは事前に済ませておきましょう。
会場が向いている人
- 1問41秒では時間が足りないと感じている人。会場なら1問あたり約50秒使えます
- 自宅で集中できる環境を作りにくい人
- 模試を「何も見ずに」時間内に解き切れる人
会場の20分の余裕は大きいのですが、何も参照できないぶん、知識の穴はそのまま失点になります。合格率が毎回低いことも踏まえると、会場は「覚えきった人が、時間の余裕を買う」選択 だと考えるのがよさそうです。
この連載のおすすめ
前提を置いて言い切ると、次のようになります。
- 次の2026年第6回を狙う人は、そもそもオンラインしか選べません。1問41秒で解き切る練習を最優先 にしてください。本番の形で通して解き、終わったら弱い分野を確かめる、という練習が向いています。私たちのアプリでは、本番形式テストを解いたあとに合格率と弱点カテゴリをグラフで確認できます
- 2027年以降に受ける人で、模試を何も見ずに時間内に安定して解き切れる状態なら、会場の120分は有利に働きます。そうでなければ、割引も使えて回数も多いオンラインを選ぶのが無難です
どちらを選んでも、合否を決めるのは「知識の量」だけではありません。第1回で紹介した受験記の言葉を借りれば、G検定は「知識量の試験」というより「戦略の試験」です(G検定対策ブログ)。
まとめ:2026年のG検定で押さえる5つの数字
- 100分・145問: オンラインは1問約41秒。2025年より1問あたりの時間は短い
- 76〜85%: 2025年第3回以降のオンラインの合格率。ただし合格点は非公開
- 14〜17ポイント: 2026年の会場とオンラインの合格率の差。理由は公式には不明
- 10月29日 23:59: 2026年第6回(11月6・7日、オンラインのみ)の申込締切
- 半額・30%引き: 再受験とAI For Everyone 修了の割引。オンラインの個人申込のみ
形式が変わったばかりの試験では、古い情報に引きずられないことが何より大切です。受験する回の形式・日程・料金は、必ず公式サイトで確かめてから計画を立ててください。
次回の第3回では、「勉強時間は何時間必要か」を扱います。時間を明記していた合格者21人の実数と、JDLAの合格者アンケートをもとに、10日・3週間・1か月の3つのプランを逆算します。
G検定の500問をアプリで解くなら「ナレッジバンドル」

資格対策アプリ「ナレッジバンドル」には、G検定のオリジナル問題500問がすべて入っています。スキマ時間に1問ずつ解いて、間違えた問題だけを繰り返せます。
- 全問に解説つき。解説の用語はタップでG検定専用の用語辞書が開き、関連用語もたどれる
- 解説を読んでも引っかかったら、その問題をそのままAIに質問。Google検索もワンタップ
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※この記事は2026年9月24日時点の公開情報をもとにしています。試験の制度や日程は変わることがあるので、受験前に必ずJDLA公式サイトで確認してください。体験記の引用は各記事の原文から行い、リンク先に出典を明記しています。