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生成AIパスポートの教材は5つの基準で選ぶ

公開 ・ ナレッジバンドル編集部

生成AIパスポートの教材は5つの基準で選ぶ

「生成AIパスポート 攻略シリーズ」第4回です。この連載では、第1回で紹介したとおり、2025年以降に公開された生成AIパスポートの体験記44本(38人分)を読み込み、GUGA(生成AI活用普及協会)の公式発表と突き合わせて、合格に効くやり方を整理しています。

今回のテーマは 教材選び です。ただし「この本がいい」という書名の比較はしません。体験記を読むと、合否を分けていたのは本の銘柄よりも、教材が新しい範囲に対応しているか、そして問題をどう解いて、どう復習したか でした。そこで、教材を選ぶときに見るべき 5つの基準 と、その基準を満たすアプリなら 本を別に買わなくても1つで勉強を完結できる 進め方をまとめます。

先に立場を書いておくと、私たちは資格の問題集アプリ「ナレッジバンドル」を作っているチームです。体験記を読んでいて気になったのは、GUGAが過去問を公開していないのに「過去問」をうたう問題が出回っていて、中身がG検定の問題らしかったという話でした。私たちが生成AIパスポートの520問をすべてオリジナルで作り、1問ずつ解説をつけているのも、出どころと範囲がはっきりした問題で練習してほしいからです。

なお、10月試験の申込締切は 9月30日(水)23:59 です。受験期間は10月1日(木)〜31日(土)なので、教材は申し込みと同じタイミングでそろえておくと、10月に入ってすぐ勉強を回せます(GUGA 2026年8月試験 結果)。


まず押さえたい:2026年2月試験から何が追加されたか

今のシラバスは2025年10月1日に改訂され、2026年2月試験から使われています(GUGA シラバス改訂のお知らせ)。追加・更新された主な内容は次の3つです。

  • 第2章(生成AI): GPT-o1/o3/o4、GPT-4.1、GPT-5、Operator、Codex、Image Generation、Gemini・Claude・Copilot などの新しいモデルやツール
  • 第3章(生成AIの動向): 画像・動画生成AIの更新に加え、RAG(チャンク、ベクトルデータベース) と AIエージェント(GenSpark・Manus・Skywork AI・MCP)
  • 第4章(情報リテラシー・AI社会原則): AI事業者ガイドラインを第1.0版から 第1.1版 へ更新し、AI新法 を追加

出典はシラバスPDF(2026年2月試験より適用)です。旧シラバス(2025年10月試験まで)もGUGAの試験概要ページでまだ公開されていますが、そこにはRAG・AIエージェント・AI新法・GPT-5以降は入っていません。旧シラバス向けの教材で勉強すると、この追加分がまるごと抜ける ということです。

体験記でも、2025年に受けた人が、2025年版の本には2026年の追加内容が入っていないと注意を呼びかけていたり、シラバスの更新が早いので本は申し込んでから買うくらいでよい、と書いていたりしました。紙の本は版を改めるまで中身が変わらないので、シラバスの更新が速い試験ほど、教材が新しい範囲に追いついているか が効いてきます。


体験記で見えた、教材まわりのつまずき方

38人の体験記には、教材の使い方が原因で苦戦した例がいくつも出てきます。どれも「本の選び間違い」ではなく、使い方の偏り から起きていました。

1冊の模試を繰り返して「わかった気」になる。 2026年6月に受けたコエテコキャンパスの 大橋礼 さんは、テキスト末尾の模試を10回ほど繰り返して9割まで上げましたが、本番では第2章の正答率が極端に低く、1冊と気に入った動画に絞ったことで「「わかった気」になってしまっていたようです」と振り返っています。

問題文と答えの組み合わせを覚えてしまう。 2025年6月に不合格、10月に合格した 生成AIマスター の筆者(模擬試験アプリの開発者で、記事には自作アプリの紹介があります)は、同じ問題集を回すうちに問題文と答えの組み合わせを覚えてしまい、言い回しが少し違うだけで確信が持てなかったと分析し、「知識の「揺れへの耐性」が足りていない」と表現しています。

AIに要約や問題作りを任せきりにする。 2026年4月に不合格になった auコマース&ライフの石崎 さんは、AIの要約や問題生成に頼った結果「「理解したつもり」になるスピードだけが爆上がり」したと書いています。生成AIチャットで略語をかみくだいて説明させる使い方が役立ったという声もあるので、AIは教材の代わりではなく、教材の解説を読んで分からなかったところを聞く道具 と考えたほうがよさそうです。

本番は模試より難しく感じる。 2026年6月に合格した KyoroLab.net の筆者は、本番について「模擬試験よりもかなり難しかった」と書いています。4月に受けた別の受験者も、Sora や Gemini など参考書に載っていない実製品の問題が数問あったと書いていました(東京自習会)。

この4つを裏返すと、教材に求めるものが見えてきます。


教材を選ぶ5つの基準

基準1:新シラバスに対応しているか

最初に確かめるのは、2026年2月試験からのシラバスに対応しているか です。同じシリーズでも、旧シラバス時代の版がネット書店・中古・フリマ・読み放題サービスにまだ並んでいます。本でも問題集でもアプリでも動画でも、見るところは同じです。

  1. 発売日・更新日が 2025年10月以降 か。本なら書名の「第◯版」「◯◯対応版」の表記も見る
  2. 目次(試し読み)や問題に RAG・AIエージェント・AI新法 があるか
  3. 中古・読み放題・古い動画は、上の2点を必ず確認する

「過去問」をうたう教材にも注意が要ります。GUGAは過去問を公開していません。ある受験者は「生成AIパスポート 過去問」で検索して出てきたサイトの問題を調べたところ、G検定の問題らしい と気づいたと書いています(pisuke9190)。出どころが分からない問題は、範囲も聞かれ方も本番とずれている可能性があります。

基準2:解説の質:ほかの選択肢がなぜ違うかまで書いてあるか

GUGAが公開している本番形式のサンプル問題は3問だけですが(サンプル問題PDF)、そのうち 2問が「不適切」なものを1つ選ぶ形式 です。この形式では、正解の1つを知っているだけでは足りず、残りの選択肢がなぜ正しいのか も判断できる必要があります。

そのため、解説は「正解は◯」で終わるものより、各選択肢の正誤とその理由 まで書いてあるものを選びます。上で見た「わかった気」も「答えの丸暗記」も、正解の番号だけで先に進んでしまうことから起きています。解説を読んで、ほかの選択肢を自分の言葉で否定できるかを確かめるのが、いちばん確実な対策です。本番を著者の逆算で60問中57問正解(95点相当)で通った KyoroLab.net の筆者も、選択肢ごとに正誤の理由を考え、たまたま正解した問題も復習していました。

解説の中に分からない用語が出てきたとき、その場で意味を引けるかどうかも差になります。生成AIパスポートは略語とモデル名が多く、解説を読むための用語でまたつまずきやすい試験です。各選択肢の解説と、用語をその場で引ける仕組み がそろっていれば、理解のために本を別に開かなくても、問題を解きながら仕組みの理解まで進められます。

基準3:問題数:模試1回分で終わらないか

本番は60分・60問です。模擬試験が1回分(60問)だけだと、何周かするうちに答えを覚えてしまい、基準2で見た「揺れへの耐性」が育ちません。

合格者の体験記でも、違う聞かれ方の問題に触れたこと が効いていました。2026年4月に合格した リラーニングラボ の筆者は、2冊目で違う聞かれ方の問題に触れたことで、覚えたつもりになっていた箇所が見つかったそうです。G検定・E資格を持つ人が、Web の問題演習を組み合わせて合格した例もあります(Qiita)。教材を何冊も買い足さなくても、1つの教材の中に聞かれ方の違う問題が十分な量あれば、同じ効果が得られます。

目安は、章ごとに複数の問題があり、全体で模試数回分以上の量があるか です。本番が模試より難しく感じたという声を考えると、量と聞かれ方の幅は多いほうが安心です。

基準4:スキマ時間で回せるか

第3回で見たとおり、働きながら受ける合格者の現実的なペースは 平日1時間・休日2時間で2〜4週間 でした。体験記でも、通勤電車でテキストを読み返したり、電車や台所でクイズを解いたりと、移動や家事の合間を使っていた人が何人もいます。

机に向かえる時間だけで問題を回そうとすると、どうしても周回が足りなくなります。スマホで1問ずつ開いて、1分で解いて、解説まで読める 形の教材があると、通勤の10分でも数問ずつ進められます。解く・解説を読む・用語を調べる、がスマホの中で完結するかどうかを見てください。途中で本を開く必要がある教材だと、電車の中では止まってしまいます。

基準5:復習の仕組み:間違えた問題に自分で探さずに戻れるか

最後は復習です。本の問題集で復習するときは、間違えた問題に印をつけ、次の周でそこを探して解き直すことになります。これを自分で管理するのは意外と手間で、結局は最初から全部をもう一周することになりがちです。

間違えた問題だけ、まだ解いていない問題だけ、忘れかけたころの問題、と 出し分けてくれる仕組み があると、弱点に時間を集中できます。大橋さんのように第2章だけ極端に落とす、という偏りも、分野ごとの正答率が見えていれば本番前に気づけます。


5つの基準を満たすアプリなら、1つで完結できる

5つの基準を並べてみると、紙の本がもともと苦手なところ が多いことに気づきます。版を改めるまで中身が変わらない(基準1)、模試の量に限りがある(基準3)、電車では開きにくい(基準4)、間違えた問題を自分で管理する(基準5)。

逆に言えば、各選択肢まで書いた解説と、用語をその場で引ける仕組みがあるアプリ なら、「理解のための本」を別に用意しなくても、問題を解きながら理解・定着・仕上げまで1つで進められます。本を読んでから問題に移る、という順番にこだわる必要もありません。問題を解き、解説で理由を読み、分からない用語をその場で調べる。この繰り返しそのものが、インプットになります。

1. 解く: スキマ時間に1問ずつ。最初は正解できなくてかまいません。どこが問われるのかを知るための1周目です。

2. 解説で理解する: 正解の理由だけでなく、ほかの選択肢がなぜ違うかまで読みます。RAGやAIエージェントの仕組み、法律・ガイドラインの考え方も、解説と用語を行き来するうちにつながってきます。

3. 復習する: 間違えた問題・忘れかけた問題だけを出し直して、正解の理由を説明できるまで回します。1〜3を何周か回すと、分野ごとの弱点がはっきりしてきます。

4. 通しで仕上げる: スキマ時間の1問ずつだけでは、60分で60問を解くペース配分は身につきません。試験の1〜2週間前からは、机で 60分を測って本番形式で通しで解く 回を入れ、弱い分野を最後の数日で重点的に回します。

私たちのアプリ「ナレッジバンドル」は、この流れを1つで回せるように作っています。全問に正解の理由と各選択肢の正誤の解説がつき、解説の用語をタップすると生成AIパスポート専用の用語辞書が開きます。解説を読んでも引っかかったら、その問題をそのままAIに質問したり、Google検索したりできます。忘却曲線にそって復習を自動で出題し、「間違えた問題だけ」「未回答だけ」「ランダム」と絞り込めるほか、本番形式テストで合格率と弱点カテゴリをグラフで確かめられるので、5つの基準のうち解説・問題量・スキマ時間・復習をまとめて満たせます。

どの教材を選ぶ場合も、基準1(新シラバス対応)だけは、RAG・AIエージェント・AI新法の問題が入っているかを自分の目で確かめてください。


タイプ別の進め方

1つの教材で完結させる場合の、タイプ別の進め方の例です。どれも 問題を解く → 解説で理由を読む → 間違えた問題だけ回す が基本形で、違うのは入り方と力の入れどころです。

AIやITに詳しくない人

  • 入り方: 章の順に、少しずつ問題を解く。1周目は正答率を気にせず、解説を読むことを目的にする
  • 力の入れどころ: 解説の用語が分からなければ、その場で用語辞書や検索で調べてから次へ進む
  • 注意: 略語とモデル名(第2章)は量が多いので、1回で覚えようとせず、問題を解きながら何度も目にする

仕事で生成AIやITに触れている人

  • 入り方: いきなり全範囲の問題から入り、間違えた分野を見つける
  • 力の入れどころ: 法律・ガイドライン、RAG・AIエージェントなど、仕事では触れにくい分野の解説を丁寧に読む
  • 注意: 普段使っているから大丈夫、という油断は、不合格体験記でいちばん多い原因でした。法律・ガイドラインと、略語・モデル名の章は手を抜かない

理由まで理解して覚えたい人

  • 入り方: 1問解くごとに、ほかの3つの選択肢がなぜ違うかを自分の言葉で言えるか確かめる
  • 力の入れどころ: 言えなければ解説と用語辞書に戻る。それでも引っかかるところはAIに質問する
  • 生成AIチャットは、答えを出させるのではなく、解説の分からないところを聞く使い方なら効果があります

10月試験までに時間がない人

  • 入り方: 最初から問題を中心にする
  • 力の入れどころ: 全範囲の問題 → 間違えた問題だけの解き直し → 60分を測った本番形式の通し、の順で回す
  • 教材を何冊も集めるより、手元の問題を「なぜその答えか」説明できるまで回すほうを優先します

まとめ:教材は「5つの基準」で選び、満たすアプリ1つで仕上げる

  • 2026年2月試験からシラバスが変わり、RAG・AIエージェント・AI新法・新しいモデル が追加された。旧シラバス向けの教材ではこの分が抜ける
  • 教材選びの基準は、①新シラバス対応 ②解説の質 ③問題数 ④スキマ時間で回せるか ⑤復習の仕組み の5つ
  • 体験記の苦戦例は、1冊の模試の反復で「わかった気」、答えの丸暗記、AI任せ など、使い方の偏りから起きていた
  • 各選択肢の解説と用語辞書があるアプリなら、本を別に買わなくても、解く・理解する・復習する・通しで仕上げる、を1つで回せる。仕上げは机で60分を測って通しで解く
  • 「過去問」をうたう出どころ不明の問題は避ける(GUGAは過去問を公開していない)

最後にもう一つ。GUGAはここ2年、10月1日に翌年のシラバス改訂を発表しています(2025年10月1日のお知らせ)。2027年分は9月24日時点でまだ発表されていないので、10月試験を受ける人は今のシラバス対応の教材で問題ありません が、2027年2月以降の受験を考えている人は、10月以降の公式発表を確かめてから教材をそろえるのが安全です。

連載の第5回では、自宅で受ける当日の流れと、失格にならないための禁止事項(検索・AI・別端末・デュアルディスプレイなど)を整理します。


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  • 全問に解説つき。解説の用語はタップで生成AIパスポート専用の用語辞書が開き、関連用語もたどれる
  • 解説を読んでも引っかかったら、その問題をそのままAIに質問。Google検索もワンタップ
  • 忘却曲線で復習を自動出題。「間違えた問題だけ」「未回答だけ」「ランダム」など出題の絞り込みも自由
  • 本番形式テストで、いまの合格率と弱点カテゴリをグラフで確認
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※この記事は2026年9月24日時点の公開情報をもとにしています。教材の版・価格や試験の制度・日程は変わることがあるので、購入・受験の前に必ず各出版社のページとGUGA公式サイトで確認してください。体験記の引用は各記事の原文から行い、リンク先に出典を明記しています。

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