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生成AIパスポートの試験の全体像:60分60問・年5回・合格率・受験料と団体割引【2026年版】

公開 ・ ナレッジバンドル編集部

生成AIパスポートの試験の全体像:60分60問・年5回・合格率・受験料と団体割引【2026年版】

生成AIパスポート攻略シリーズの第2回です。第1回では、2025年以降に公開された合格・不合格の体験記38人分を読み込み、「受かる人」と「落ちる人」の違いを整理しました。

今回は勉強法に入る前に、試験そのものの全体像 をまとめます。何分で何問か、いつ受けられるのか、合格率はどう動いてきたのか、受験料はいくらで、割引はあるのか。合格したら何がもらえて、資格はいつまで有効なのか。

どれも公式サイトに書いてあることですが、情報がいくつものページやお知らせに分かれていて、全体を一度に見渡しにくいのが実情です。ここでは、生成AIパスポートを主催する一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)の公式ページと各回の結果発表を突き合わせ、2026年9月24日時点の情報を一か所に集めました。

調べていて意外だったのは、公式が公開している例題がサンプル問題の3問だけだったことです。私たちは資格の問題集アプリ「ナレッジバンドル」を作っていて、生成AIパスポートでは4択の問題を520問用意し、どの問題にも正解の理由と各選択肢の正誤の解説をつけました。本番の形式に慣れるには、自分で数多く解くしかないと考えたからです。

なお、次の 10月試験の申込締切は9月30日(水)23:59 です。受験期間は10月1日(木)〜10月31日(土)の1か月間です。


試験の形式:オンラインで60分・60問

まずは基本の形です(GUGA 試験概要)。

  • 実施方法: オンライン(IBT方式)。パソコン・スマートフォン・タブレットで受けられ、受験期間中なら好きな日時に受験できる
  • 試験時間と問題数: 60分・60問。単純に割ると 1問あたり60秒
  • 出題形式: 四肢択一式(一部複数選択を含む)
  • 出題範囲: シラバスから出題(2026年2月試験からは2025年10月1日改訂の新シラバス。全5章)
  • 受験資格: 制限なし。国籍も問わないが、試験は日本語のみで、支払いも日本円のみ

会場に行く必要がなく、自宅でスマートフォンからでも受けられるのが、ほかの資格試験と比べたときの大きな特徴です。実際に、2025年10月試験を 福祉ITラボ の筆者は「スマートフォンを使って25分くらいで回答を終えて」提出したと書いています。

時間は足りる。ただし「複数選択」に注意

体験記を読むと、60分が足りなくなった人はほとんどいません。所要時間を書いている合格者は、一通り解き終えるまでが全員40分以内でした。たとえば2026年4月試験に合格した あいと学ぶAI の筆者は「60問を約30分で解いて、残り15分は見直し」という配分です。

そのぶん気をつけたいのが、四肢択一に混ざる 複数選択の問題 です。2026年2月試験に合格した 氷堂リョージ さんは、当てはまるものをすべて選ぶ形式の問題について「一つ漏れたら終わりなので特に怖い」と書いています。一問一答を中心に練習していて、模擬問題になかった選択式の問題に本番で焦ったという合格者もいました。

公式が公開している例題は、サンプル問題PDF の3問だけです。本番と同じ60問形式の公式模擬試験は見当たりません。問題形式に慣れるには、4択の問題を自分で数多く解いておくことになります。

このとき大事なのは、正解したかどうかより、なぜその選択肢が正しく、ほかが違うのか を確かめることです。冒頭で触れた私たちのアプリ「ナレッジバンドル」では、全問の解説で正解の理由と各選択肢の正誤を確認でき、解説の用語はタップすると専用の用語辞書が開くので、本を別に用意しなくても理解まで進められます。本番形式テストで通しの練習もできます。

試験中に調べることはできない

オンライン試験なので、調べながら解けるのではと考える人もいますが、できません。試験概要の禁止事項には、外部情報の閲覧、検索やチャットなどのアプリの使用、試験問題をAIツールに送信して解答を得ること、Googleレンズなどの画像検索、別端末(スマートフォン・タブレット・スマートウォッチ等)での検索やAI利用などが並んでいます。GUGAは、ログや映像、操作履歴などに基づいて不正と判断した場合は失格にできるとしています(GUGA 試験概要)。

受験環境にも条件があります。デュアルディスプレイ(複数モニター)は使えず、翻訳ツールは無効にする必要があり、カフェなどの公共スペースでは受けられません。机の上には筆記具も置けません。

もう一つ知っておきたいのが、途中で一時停止できない ことと、受験期間の最終日は24:00で強制終了する ことです。23:30に始めても24:00で終わります(GUGA よくある質問)。2026年8月試験では、最終日の8月31日22:00〜23:10ごろにアクセス集中でシステム障害が起き、対象者に受験期間の延長や再受験で対応しました(GUGA お知らせ)。最終日の夜に受けるのは避ける のが無難です。

禁止事項と当日の準備は、第5回でくわしく扱います。


2026年から年5回に:受験期間は「その月の1日〜末日」

生成AIパスポートは2023年10月に第1回が行われ、2025年までは年3回の開催でした。2026年からは年5回(2月・4月・6月・8月・10月) に増えています(GUGA 2025年10月1日の発表)。

しくみはシンプルです。

  • 受験期間: 試験月の1日0:00〜末日23:59の1か月間。この間の好きな日時に受ける
  • 申込期間: 前の回の受験期間が始まる日から、試験月の前月末日まで。たとえば10月試験は8月1日〜9月30日
  • 受験期間中は、その回には申し込めない(GUGA よくある質問)

つまり、9月30日(水)23:59を過ぎると、10月試験には申し込めません。それを過ぎると、次に受けられるのは2027年の最初の回で、その日程はまだ発表されていません。受験を考えているなら、まず締切までに申し込んでおくのが確実です。

2026年の各回の日程は次のとおりでした(GUGA 試験概要、各回の案内)。

  • 2月試験: 申込 2025年10月1日〜2026年1月31日 / 受験 2月1日〜2月28日
  • 4月試験: 申込 2月1日〜3月31日 / 受験 4月1日〜4月30日
  • 6月試験: 申込 4月1日〜5月31日 / 受験 6月1日〜6月30日
  • 8月試験: 申込 6月1日〜7月31日 / 受験 8月1日〜8月31日
  • 10月試験: 申込 8月1日〜9月30日(水) / 受験 10月1日(木)〜10月31日(土)(GUGA 2026年9月18日の発表)

合格率は約8割。それでも毎回6,000人以上が落ちている

次に、公式に発表されている各回の結果を並べます。

  • 合格率: 初回(2023年10月)の73.71%から、最新の2026年8月試験の 81.21% まで、73〜81%の範囲で推移。2026年は4回とも78.84〜81.21%で、少しずつ上がっています
  • 受験者数: 初回は1,031名。2025年10月試験で26,230名と一気に増え、2026年8月試験は 32,877名 で、1回あたりの過去最多を更新しました(GUGA 2026年9月18日の発表)
  • 年ごとの受験者数(各回の合計): 2024年は8,331名、2025年は43,579名、2026年は8月試験までで92,480名。公式発表でも、2026年は9万名を突破したとされています
  • 累計: 2026年8月試験の時点で、受験者148,487名・有資格者118,022名

累計の数字は、各回の受験者数を足した値(145,421名)と一致しません。公式の注記によると、累計には動画学習型の資格認定制度の受講者が含まれ、有資格者数は複数回合格した人を1名と数えているためです。

「8割受かる」を裏返すと

合格率81.21%の2026年8月試験でも、受験者32,877名のうち合格者は26,699名。不合格は6,178名 です。合格率が高い試験ほど、普段AIを使っているから大丈夫だろうと準備を軽くしがちで、第1回で見たとおり、不合格の体験記にはこの油断を原因に挙げる人が複数いました。

2026年4月試験で不合格になり、6月試験で合格した auコマース&ライフ の石崎さんは、記事の冒頭にこう書いています。

「合格率8割の試験に、会社のお金で落ちました」


受験料と割引:一般11,000円・学生5,500円、団体は最大20%引き

受験料は次のとおりです(GUGA 試験概要)。

  • 一般: 11,000円(税込)
  • 学生: 5,500円(税込)。学生であることを証明できない場合は適用されない

支払いは、個人ならクレジットカードかPayPay。決済後のキャンセル・返金は原則できません(GUGA よくある質問)。

2025年10月試験に合格した 福祉ITラボ の筆者は、放送大学の学生として学生料金で受けています。社会人でも、学籍があれば学割の対象になるかは確認する価値があります。

団体受験の割引

会社や学校でまとめて受ける「団体受験」には割引があります(GUGA 団体受験)。

  • GUGAの会員(一般個人会員を除く): 人数の下限なし。受験料が 20%引き
  • 会員でない団体: 2名から申し込める。10名以上なら 受験料が 10%引き
  • 支払いは、後払いの請求書・クレジットカード・PayPay

2026年8月からは、費用を受験者本人が払う「個別払い」も選べるようになり、学割を適用した団体受験用の申込URLも発行されるようになりました(GUGA 2026年8月3日の発表)。

体験記にも、団体の割引を使った例があります。2026年6月試験に合格した KyoroLab.net の筆者は、WACAの団体割引を使い、受験料8,800円で受けています。職場や学校で受ける人が何人かいるなら、団体受験にできないか確認してみる価値があります。

受験料以外にかかる費用

受験料のほかにかかるのは、主に教材代です。2026年2月試験で取得した umy_syu さんは、受験料とテキスト代で約1万3千円だったと書いています。この金額を「落ちても趣味に1万円使っただけ」と受け止めて、受験に臨んだと書いています。

教材は、何冊も買いそろえるより、2026年のシラバスに対応していて、解説がくわしく、スキマ時間にも回せるもの を選ぶほうが大切です。教材の選び方の基準は第4回で扱います。


合格基準は非公開。結果は「章別の正答率」で届く

何点取れば合格なのかは、公表されていません。公式FAQには「合否に関する基準点や採点の詳細については開示しておりません」と明記されています(GUGA よくある質問)。合格ラインについて、公式の数字はどこにもありません。

結果の出方は次のとおりです。

  • 発表時期: FAQでは「試験実施月の翌月中旬(目安:20日頃まで)」。実際、2025年10月試験の結果は11月13日、2026年8月試験の結果は9月18日に届いています
  • 届き方: 合否通知のメール。点数そのものは出ず、シラバスの章ごとの正答率 が見られる
  • 合格した場合: 合格証書とオープンバッジが発行される

公式FAQの目安どおりなら、10月試験の結果は11月20日ごろまでに届くことになります。

章別の正答率が出るので、自分の弱点がはっきりわかります。2025年10月試験に合格した Eto0 さんは、各章の正答率から問題数を逆算し、全体を60問中52問(86.67%)と推計していました。

不合格だった人にとっても、この章別の数字は次の対策の手がかりになります。2026年8月試験で不合格だった だれか のん さんは、結果を見て「「そんなに出来てなかったか!」の項目に驚きました」と書き、弱点がわかったのはよかったと振り返っています。2026年2月試験で不合格になった 朝岡俊樹 さんは、第5章(プロンプト)の正答率が35%だったと書いています。普段使っているから得意なはずと思っている章ほど、数字で確かめる価値がある ということです。

本番の前に同じことを確かめておくなら、模擬問題の結果を分野ごとに見て、正答率の低い分野から手をつけるのが効率的です。全体の点数だけを見ていると、得意な章の高得点に苦手な章が隠れてしまいます。

なお、不合格だった場合の再受験の回数制限や待機期間について、公式の明記は見つかりませんでした。体験記では、不合格のあと次の回で受け直して合格した人が複数います。


資格は無期限。「資格更新テスト」は任意

一度取った生成AIパスポートの資格は 無期限 です(GUGA 試験概要)。合格すると、次の2つが発行されます。

  • 合格証書: 会員マイページからPDFでダウンロード。郵送はない(GUGA よくある質問)
  • オープンバッジ: 2024年9月から発行されているデジタル証明書。資格名・取得年月・取得時のシラバスなどが記録され、SNSで共有できる(GUGA 2024年9月17日の発表)

2026年2月試験で取得した umy_syu さんは、オープンバッジの発行メールで合格を知ったと書いています。また、フリーランス向けのLancersでは、プロフィールに「生成AIパスポート」のバッジを表示できるようになっています(GUGA 2024年5月1日の発表)。

資格更新テストとは

生成AIの世界は変化が速いため、GUGAは毎年2月を基本に、年1回以上の頻度でシラバスを改訂しています。改訂のたびに、有資格者向けに 「資格更新テスト」 が開かれます(GUGA 試験概要)。

  • 形式: 動画視聴2時間程度+チェックテスト10問(制限時間15分)。シラバスの改訂内容を中心に出題
  • 受講費用: 6,600円(学生3,300円)。いずれも税込
  • 合格すると、新しいオープンバッジが発行される
  • 受けるかどうかは任意。受けなくても、取得した資格は無期限のまま

2026年版の資格更新テストは、申込期間が2025年11月1日〜2026年5月31日で、すでに締め切られています。つまり、資格の有効性そのものは変わらず、最新のシラバスまで学び直したことを示したい人が受けるもの、という位置づけです。


2027年の日程とシラバス改訂は、まだ発表されていない

2026年9月24日時点で、2027年の試験日程とシラバス改訂は発表されていません。

参考になるのは、これまでの発表のタイミングです。

  • 2024年10月1日: シラバス改訂を発表(2025年2月試験から適用)
  • 2025年10月1日: 年5回への拡大と、シラバス改訂を発表(2026年2月試験から適用)

試験概要の年間スケジュールには、2月試験の申込は10月1日〜1月31日という、年の記載のない毎年同じ型が載っています。ただし、年間スケジュールは今後変更となる可能性があるとも注記されており、2027年の正式な日程ではありません。

ここから言えるのは、10月1日前後に2027年の案内が出る可能性が高い ということまでです。受験を2027年に先送りする場合は、シラバスが変わる可能性を前提に、改訂の発表を確認してから教材を選ぶのが安全です。

逆に、10月試験は2026年2月試験から使われている現行シラバス で行われます。いま2026年シラバス対応の教材で準備している人は、そのまま10月試験に向かうのがいちばん素直な選択です。


まとめ:生成AIパスポートの試験を一言で

  • 形式: オンライン・60分・60問・四肢択一(一部複数選択)。1問60秒だが、体験記では全員40分以内に一通り解き終えている
  • 日程: 2026年から年5回。受験期間はその月の1日〜末日。10月試験の申込締切は9月30日(水)23:59
  • 合格率: 73〜81%で推移し、最新は81.21%。それでも2026年8月試験では6,178名が不合格
  • 受験料: 一般11,000円・学生5,500円。団体はGUGA会員で20%引き、非会員でも10名以上なら10%引き
  • 合格基準: 非公開。結果は翌月中旬ごろ、章別の正答率つきで届く
  • 資格: 無期限。資格更新テストは任意
  • 2027年: 日程・シラバス改訂とも未発表

試験中に調べものはできず、自分の頭に入っている知識だけで60問に答える試験です。時間に余裕があるぶん、知識の正確さと、複数選択で取りこぼさない丁寧さが問われます。

次回の第3回では、「勉強時間は何時間必要か」を、合格者が書いた実際の時間から逆算し、10月試験に間に合わせるための3日・1週間・2週間のプランにまとめます。


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※この記事は2026年9月24日時点の公開情報をもとにしています。試験の日程・受験料・制度は変わることがあるので、申込・受験の前に必ずGUGA公式サイトで確認してください。体験記の引用は各記事の原文から行い、リンク先に出典を明記しています。

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